水道企業団首長会議
2024年05月14日
今日は大阪広域水道企業団首長会議の傍聴に行ってきました。以前ブログにも書いた通り(こちら)、高石市の水道事業を廃止し大阪広域水道企業団に統合する、という議案が高石市議会に2回提出され2回とも可決されたにも関わらず、廃案(と言うのが正しいのかはわかりませんが…撤回?)され、みたび6月議会に議案として提出されようとしています。
これは同時に統合しようとしていた他市(和泉市・東大阪市)の議会否決によるものです。
当初は10市での統合を進めていましたが、離脱や否決により現在は5市に減りました。市民にとってメリットが少ない、と行政もしくは議会が判断した結果です。
私も、大阪市・堺市が統合(検討さえ)されていない現時点で高石市が事業統合するメリットは少ないと考えています。今日の首長会議でも東大阪市長より「大阪府の人口の41%を占める大阪市堺市の参加がまずは大事」との発言がありました。また同市長からは「水道企業団議会では事業統合された市町村の議席が担保されていない。首長会議で決定さえすれば実現できる議席の担保を一刻も早く進める必要がある」との発言が繰り返されました。同じ主旨で、既に事業統合している四条畷市長もご発言されていました。この場面で私は畑中市長のご発言を期待したのですが、残念ながら沈黙されていました。
水道企業団議会には私も議員として派遣されていたことがありますが、現在議席は33しかありません。しかも堺市が政令指定都市であるということで3議席を確保し、残りの議席は輪番制です。事業統合されても議席がない自治体が既に発生しています。つまり自分の市の水道の予算決算は勿論、事業計画などについて議会で発言すら出来ないのです。水道の自治権が全くありません。
事業統合されると、災害が起きても水道は市長の権限下には置かれず、企業団の指揮命令系統に属します。迅速な対応が出来るでしょうか。その対応について市議会では検証もできません。
今日の首長会議を傍聴して、やはり現時点で統合を進めるべきではないとの思いが強くなりました。