大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

水道事業統合、再び白紙へ

2024年03月26日

東大阪市議会で賛成少数

東大阪市議会賛成少数

今日の東大阪市議会で水道事業統合議案が否決されました。これによって高石市で可決された事業統合は再び白紙撤回されることになります。「再び」というのは、昨年も同様の事が起こったからです(こちら)。

今回の水道事業統合。当初は今年4月に統合する、ということで10市(高石市、和泉市、岸和田市、八尾市、富田林市、柏原市、東大阪市、羽曳野市、大東市、河内長野市)で検討が進められていましたが、河内長野市、羽曳野市が覚書締結前に、大東市が覚書締結後に「メリットが定かではない」などの理由で検討から離脱。ここまでなら他市の議決への影響はありませんでした。

しかし和泉市議会が統合議案を「否決」。それにより高石市を含む5市の議決が「無効」になったのです。なぜなら、議案には和泉市を含む7市での統合が謳われていたからです(この時点で議決が済んでいなかった東大阪市は議案を取り下げました)。ここまでが昨年の話です。

そして今年は和泉市を除いた6市での水道事業統合が新たに議案として各市議会に提出され、高石市議会でも昨年に引き続き残念ながら3月6日に賛成多数で可決されてしまっていました(議決結果参照)。

高石市議会議決結果

しかし先週22日(金)に開催された東大阪市議会建設水道委員会で否決されたらしい、との情報があったので、本日の本会議はネットでリアルタイム傍聴し、起立採決の様子を思わずスクショ。反対討論も拝聴しましたが、知らなかった内容も幾つかあり、改めて高石市でも確認が必要です。

やはり水道事業統合は現時点では不確定要素が多すぎて、メリットよりデメリットの方が大きいのです。一度ならず二度までも、一市ならず二市までも議案を否決する、というのはそういうことでしょう。高石市の「水道料金」や「20億円以上の現金預金の使途」を高石市で決められなくなる、災害時に市長が水道についての指示が出来なくなる、など少し考えただけでもデメリットが思い浮かびます。

今後、水道企業団がどのような案を提示してくるのか分かりません。東大阪市が抜けたら、当初10市だったのに5市の統合、ということになります。周辺では和泉市が否決し、泉大津市も堺市も検討にも加わっていない現状で、高石市にメリットはあるのでしょうか(東大阪市の否決についてのニュースはこちら)。

 

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