GIGAスクール、ふざけるな…!?

昨日の研修で講師のお医者さんから衝撃の発言「GIGAスクール？ふざけるなって話ですよ」が飛び出し、会場が大きくざわめきました。

大阪府内33市から議員が集まっての研修会での一コマ。講師は東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太氏。

脳の中でも学習に深く関係するのが前頭前野。しかし、スマホ・タブレットでの学習は前頭前野を全く活性化しないことが数多くの研究で明らかになっており、OECDも既に2015年に警告を発している、とのことでした（資料はこちら。英文です。私は読めませんが読める方はどうぞ^_^;）。

スマホ・タブレットは、学習目的で利用しても使えば使うほど学力は低下する、と、こちらも衝撃のご発言。毎日スマホ・タブレットを使うと3年間で脳の成長がゼロになる、とも。これも調査の結果とのことで、脳の活性化の状況が分かる画像が示されました（残念ながら撮影不可でした）。

そして何よりも脳の機能を向上させるのは「読書」とのこと。もちろん紙の本を読むこと、です。そして紙と鉛筆での学習が必須である、と。この辺りは先般の芥川賞作家の方のご発言（こちら）もあり、決めつけることには慎重であるべき、とは思いますが、ひとつの事実としては受け止める必要があると考えます。

ICTは脳を活性化させず、子どもの未来にものすごく悪影響を及ぼす。一度様々な研究結果をきちんと評価し、勇気をもってブレーキを踏むことが大切、と話を結ばれました。

実はお話の前半は認知症高齢者が学習療法で劇的な回復をする内容だったのですが、後半が衝撃的すぎて…。終わってからの会場もざわめきっぱなしでした。知り合いの他市の議員が何名も「12月議会のテーマはこれやな」と言いながら帰って行きました。

私は議会では何度も読書の大切さ、そして高石市の子ども達の読書環境が全国比でも良くないことを指摘してきましたが、今回お聞きしたことも含めて12月議会に向けて準備を進めます。