大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

2日目の内容

2023年10月14日

【近き者悦べば…素敵な言葉です】

2日目はパネルディスカッション。コーディネーターと4人のパネリストが登壇。私が一番印象に残ったのは京都府綾部市山崎市長のお話。「合唱のまち綾部」として、老若男女がとにかく「合唱」に親しむまちづくりをされているとか。市長も一緒に歌っている動画も拝見。この方、元銀行マンで現役時代には米国でMBAを取得。世界銀行に出向もしておられた、という経歴。その市長が結びで「市民と一緒に合唱して気付いた。自分は大海を知っているつもりだった。でも『井の中の蛙、大海を知らず。されど空の深さを知る』。綾部でずっと暮らしている方々は綾部の良さを本当に体感しておられる。『近き者悦べば遠き者来たる』の精神で文化芸術スポーツの振興に努めたい」と仰った言葉には経験を通じて得た実感がこもっていました。

また「国はすぐにKPIとか言って数値で効果を表すことを求めて来るが、文化芸術スポーツは数値評価ではなく地域への愛着形成や繋がりを生み出す「プライスレス」な効果があることに目を向ける必要がある」と仰ったことにも大きく頷きました。文化芸術基本法やマズローの5段階の欲求にも言及され「芸術文化スポーツは今日明日のパン(マズローの第1欲求)ではない」として法律も勘案して市民1人1文化1スポーツを掲げておられます。

目に見えないけど大切なものとしての文化芸術スポーツ。高石市でも、その推進に市のさらなる支援があれば市民の繋がりも強まり「近き者悦ぶ」まちになるに違いありません。

コーディネーター(東大で文化資源学を研究されている小林真理教授)が「スポーツも広義の文化」「市の施策に文化で横ぐしを刺す」「○○計画をエンジンとして捉えて推進する力にしよう」と仰り、地域でも役所でも文化を支える人を育てる必要があることを指摘されました。

2日間で学んだことを高石市に生かせるよう、質問・提案をしっかりと考えていきます。なお、他の登壇者はフェンシングのまちづくり(こちら)をしている沼津市長やスポーツと地域活性化を研究している拓殖大学の松橋教授(こちら)、そして地元八戸で嘱託職員としてまちづくりに携わっておられた今川和佳子さん(こちら)でした。それぞれ興味深いお話を伺うことができました。

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