大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

質問②子育て・教育の観点から

【めぐみ通信Vol.26より】

こうやって並べて見てみると、阪口市長が子どもに関わる公務員をいかに削減したか、子どもに係る経費をいかに削減したか、が如実に分かります。しかも2013(平成25)年度 高陽幼稚園4307万9400円、北幼稚園3741万4650円かけて耐震化・大規模改修。この時点では幼稚園として存続することを決定していました。それなのにたった5年後に廃止って無計画すぎる。これで「子育てするなら高石市」って言っていいの!?って思います。

当初、阪口市長は各中学校区に1園ずつ公立幼稚園、公立保育所は残す、と仰ってました。実際に保育士や幼稚園教諭の採用もされています。しかし、何故か突然「市内で1園ずつ残して残りは廃止」方針が決定されました。どれだけの保護者や子ども達が涙を流したことでしょう。

子育て・教育には長期的な展望が必要です。未就学児のコミュニティは小学校入学にあたって大変重要になります。高石市では臨海工業地帯を造成する時、子ども達の育つ自然環境を壊してしまうので、せめて教育環境をしっかり整える、との主旨で各小学校区に1園ずつの公立幼稚園・保育所を作った、と聞いたことがあります。

それならせめて各中学校区に1園の公立幼稚園・公立保育所は残して頂きたかった。保育・幼児教育のノウハウを高石市として培い、それを小中学校の教育へとつなげて欲しかった。教育環境を整える、という当時の市長の意志を継いで欲しかった。

質問の冒頭に私は「子どもは生まれてくる家庭を選べない。生まれながらの不平等を補うための行政運営が必要。私は政治の役割はそこにあると考えている」と述べました。「おおやけ」の責任で、しんどい環境にある子どもや保護者に寄り添うことが必要だと考えます。

もちろん民間園には民間園の大切な役割があり、特色ある保育・教育も子ども達にとっては大変重要なものです。私の3人の子どものうち、下2人は高石市内の民間園にも大変お世話になりました。様々な経験をさせて頂き、本当に感謝しています。

公の役割と民間の役割。それぞれを果たすためにも、数のバランスが大切です。

阪口市政の20年間で、そのバランスが大きく崩れてしまったことは本当に残念なことでした。

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