牧之原市へ
3年ぶりに総務文教委員会の視察が行われ、24日・25日と静岡県牧之原市に行って来ました。視察の目的は、静波サーフスタジアムの運用についての調査です。高石市では臨海地域に手つかずで残る市有地(旧市民会館図書館跡地)があり、その活用のひとつの手段がレジャー施設の誘致です。面積的にも高石市有地が1.7ha、静波サーフスタジアムが1.6haで、両方とも海のすぐ近くという共通点もあります。
ただ大きく違うのは静波海岸はサーフスポットとして有名で、25日も早くから多くのサーファーで賑わっており、その中の一組は「このあとでサーフスタジアムを予約している」とのことでした。つまり自然の海岸とスタジアムの相乗効果があるということです。これは高石市にはありません。
さて、サーフスタジアムについてです。
経過としては2015年に東京五輪の追加種目としてサーフィンが提案されたことを端緒に、会場誘致に関わるプロジェクトとしてウェイブプール建設を目指したそうです。2016年には残念ながらサーフィン会場は千葉県一宮町に決定されてしまったものの、事前合宿やサブ会場としての利用を念頭に2017年に「牧之原市沿岸部活性化計画」を市役所産業経済部を中心に策定。‟コンサルには出さずに”自分たちで作られたとのこと。←ここ、凄く大切!と思いながら伺っていました!
しかし想定外のコロナ禍など、様々な出来事がありつつも2021年夏に無事完成。今年3月にはジャパンオープンが開催されるなど有効に活用され、交流人口の増加に繋がっているということでした。当初はSPC(特別目的会社)も念頭にあったようですが、結果としては完全な民間事業として運営されています。
牧之原市役所も一丸となって6年越しの事業を支えてこられ、県立自然公園内への建設になることから県への窓口としても力を尽くされたとのことです。またスポーツ庁によるナショナルトレーニングセンター指定や全日本障がい者サーフィン選手権大会開催など市を挙げて支援。来月には東京五輪金メダリストも来訪予定で、地元の児童生徒との交流も計画されているとのこと。
市役所の多くの部署が皆で協力して夢に向かってチャレンジしてきました!と仰る担当者がとても楽しそうにお仕事を語られる姿が印象的でした。
高石市でも長年の課題となっている旧市民会館・図書館跡地の活用方法について、今回の視察も生かして議会としてもしっかりと考え提案していく必要があると改めて考えたことでした。