続・学習会
2022年05月07日
昨日に続き学習会報告です(備忘録も兼ねて…)。
龍谷大学の只友教授のお話は、私が理想とする市民主体の街づくりについての示唆に富んでいました。曰く「まちを活性化するのが”まちづくり”ではなく、市民性を涵養することが大切」。
それを実践しているのが東京都三鷹市など先進的な自治体です。詳細をご紹介下さいました。
市民から「無作為抽出」で市民討議会を組織している三鷹市。市民公募すると声の大きい人や自分の考えを持った人ばかりが集まってしまい偏った議論となることが危惧されます。無作為抽出だとそのような懸念はなくなります。三鷹市では無作為抽出で市民討議会委員のお願い文書を出すと5~6%からOKの返事があるそうです。市の持つ他の情報(高齢者・障害者など)は一切利用せず、18歳以上の市民すべてが対象とのこと。苦情も来るけど、重度の障害をお持ちの方が委員になって下さって、多様な議論が出来たという事例もあるとのこと。委員には報酬も支払うそうです(詳しくはこちら)。
このような取組は、是非とも高石市でも実施したいです。市民が求めているものと行政(市長)進めたい施策に乖離があり過ぎるのが、今の高石市の大きな問題点だと思うからです。
2講義目の訪問看護師福山さんのお話からは、地域包括システムにおいて精神障害への質の高い対応をしようと思ったら専任の保健師が絶対に必要ということを学びました。でも実態は子育て兼務だったりして十分な取組が出来ていない。精神保健福祉法があることによって、社会福祉法での精神障害への言及が十分ではない。精神障害は、三障害のなかでも症状が固定化されておらず、福祉サービスのきめ細やかな対応が必要。保健師の力を書類作成などに使わせずフィールドワーク、アウトリーチが出来る環境の整備を、との訴えが強く印象に残りました。高石市では保健師の数が足りていない中で、皆さん精一杯お仕事をして下さっています。何とか専門職としての採用を増やしていく必要があります。
3講義目は昨日のブログにアップしています(こちら)。
4講義目のキャリアコンサルタント中野さんからは、ハラスメントは労働者の就業環境が著しく害されること、事業主が講じなければならない措置があるにも関わらず充分に機能していないことが指摘されました。職場環境が整っていないと良い仕事は出来ません。タイトルにもある「ハラスメントの無い社会」は本当に大切ですし、トップには率先垂範を求めたいと思います。