議員定数削減に反対しました
2022年03月07日
今日は予算への反対討論と、議員定数削減議案への反対討論をしました。一般質問も回ってくるか、と思いきや、私の前でストップ。明日の朝一番となります。
議員定数削減、と聞くと、一瞬良い事のように聞こえると思います。
でも、市長の持つ大きな権力=予算編成権と事務執行権を監視し、独断や暴走を防ぐために議員として責任のある仕事をしようとする時、数は力となります。数が多い方が市民のより近くに議員がいることになり、多様な市民の声が反映できるのです。また職員(正職員+会計年度職員)約600人が5部局29課、4行政委員会、1補助機関などに分かれて日々取り組む事務事業をチェックするには、現在の16名でも足りないくらいです。
高石市の人口(約57,000人)と同じ規模、同じ産業構造の市が全国には24市あり、その中での議員数は高石市は下から4番目です。また全国市議会議長会の調査では人口5万人以下の市の議員定数平均は16.8人ということで、16人の高石市より多いことも分かりました。他市と比べても決して議員定数は多くはありません。
身を切る改革、として議員定数削減を仰る方もいらっしゃいますが、身を切られるのは選挙で16番目の得票数で次点で落選する方お一人だけ。現在の議員の身は全く切られません。議員定数削減は身を切る改革ではないのです。
財政面での効果も、議員に係る税金は予算の0.04%、高石市では議員報酬などで940万円ほどです。議員への支払い以外に共済負担金(平成23年度以前に引退した議員の年金など)が約200万円あるので、合計約1140万円ですが、この予算を削るより、多くの視点で市の無駄な予算をチェックする方が、市の財政にとっては有効です(現在、議員年金は廃止されています)。
人数を減らして質の向上を、とも言われますが、過去24人だった時と比べて現在の16人の質が変わっているでしょうか。その検証もせず数だけを減らしても質の向上には繋がりません。私達現職の議員は、市民からなぜ「定数を減らせ」と言われるのかをよく考え、市民にとって必要とされる議員となるように日々研鑽を積まなければならないと思っています。
…などという内容で討論しましたが、議員定数削減は賛成多数で可決されてしまい、来年4月の選挙から高石市議会議員は15名となります。少数精鋭、になるのでしょうか…。討論の動画を貼り付けようと思ったのですが、市役所の機器の不調で今日の午前中は中継が出来なかったようで、動画もアップされていません。後日、アップされたら改めてリンクを貼ります。(本日3月10日にアップされましたので是非動画をご覧ください。こちらです)。
議会は、明日が最終日となります。