大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

社会実験?

2015年11月12日

高師浜駅前の仮設バスターミナル

高師浜駅前の仮設バスターミナル

昨日は高師浜駅前で「めぐみ通信」を配布・・・しながら、バスターミナルの社会実験を観察。

1ルートにつき6時台2本、7時台3本、8時台2本が朝の時刻表。そのうち7時台の3本と8時台の1本の人数を数えました。配布しながら、また、話しかけて下さった方と会話をしながらなので正確さには欠けるかもしれませんが、1本目2人、2本目5人、3本目6人、4本目4人の計17人の利用者でした。運転手さんに伺うと、臨海の工場から夜勤を終えて駅まで乗車する人は乗せたことがない、とのことでした。もう1つのルートは2回分しかチェック出来ませんでしたが、いずれも乗客なし!で出発していました。

この社会実験には約1655万円の税金が投入されています。6月議会での説明は高師浜線活性化と交通安全と渋滞緩和などのため、ということでした。が、その説明の中でも乗車見込み人数は130人、うち新たに高師浜線を利用するのは77人とのことでした。これで活性化と言えるのか?私は、そもそも社会実験の元になった「ブランド戦略」から見直すべき、と主張し予算の修正案を提出しましたが否決され、この社会実験は行われることになってしまいました。

(ブランド戦略では高師浜線1日の乗客現状1600人を1万人にする、となっています。この実験はブランド戦略のひとつ、と言いながら77人しか増えないとの説明は理解できません。)

さらに、交通安全のためと言いながら通学時間帯に何台ものバスを狭い通学路に走らせることは大きな矛盾です。今日見ていても危ないな、と思う場面が何回もありました。見守り隊の方々や高石小学校の校長先生が交通整理をして下さっていたので辛うじて安全が確保されていると見えました。

社会実験と言いながら、実験成功と失敗の分かれ目の数値は、と質問しても「本格運行するための実験なので運行計画策定が目的である」という答弁。(←この議事録の41ページから44ページまでをお読み下さい)つまりは、どんなに利用者が少なくても本格運行はするつもりのようです。

今月27日から始まる議会で、これ以上無駄なことに税金を使わないように強く要請しようと思います。高師浜線活性化を言うなら、駅にエレベーターを設置するほうがよほど利便性が向上し、利用者増に繋がると思います。

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