たかいし学校創生基本構想第2回会議

「高石市」の文字は全く無し!たかいし学校創生基本構想なのに…。全国共通なの?
あら?と思っている間に8月になってしまいました。光陰矢の如し…。
さて、31日㈮は第2回たかいし学校創生基本構想検討協議会(こちら)を傍聴に。傍聴者が規定の10名を超えていましたが、教育委員会の配慮で全員が傍聴できました。感謝。第1回(こちら)に続いての傍聴でした(第一回の傍聴ブログはこちら)。
今回は、協議会会長と副会長が、それぞれの専門性を生かしたレクチャーをされました(委員一覧はこちら)。まず二宮衆一会長(こちら)は「授業のあり方」など教育方法学がご専門とのこと。「教える環境の整備」ではなく「学ぶ環境の整備」という視点で学校整備を考える必要性についてお話がありました。福井市立志民中学校(こちら)の例を紹介され、教科用の教室(社会・理科・国語・英語・数学)での授業が奏功しているなど、興味深いお話でした。また、イギリスの教育に関する研究もされており、イギリスでは2000年ごろから「拡張学校(Extended Schools)」という概念で、学校を地域コミュニティの中核として位置づけ、家庭支援センターの役割や夏休みなどの学習支援、さらには高齢者を含む市民の社会教育施設としての活用も視野に、学校を地域の核にする動きが進められており、その観点での高石市での取組も可能ではないか、との示唆を頂きました。
次に建築がご専門の中江哲副会長(こちら)のお話。「学校建築計画学」という私は初めて聞く学問について、「教育学から見る学校建築」と「社会学から見る学校建築」それぞれの著作をご紹介下さいました。また2022年に文科省から出された「新しい時代の学びを実現する学校施設のあり方について」という提言(こちら)は、文科省が初めて建築研究者に呼びかけて作成した画期的なもの、ということで、2027年度の学習指導要領改訂に合わせて学校施設のあり方を示したものです。高石市でもこれに基づく新しい学校施設の整備が進められると良いのに、と思いながら傍聴していました。
ここまでで既に1時間半が経過…。ふぅ…。
ここから、質疑応答→教育委員会事務局より基本構想案の説明→質疑応答→アンケート説明(これは傍聴しててよく分からんかった)と続き、17時過ぎには予定通り閉会となりました。
肝心の基本構想案が上の写真のものなんですが、なんか総花的過ぎてポイントが絞れておらず、結局、高石市の小中学校をどうしたいの???という感じです。高石市の実態などは反映されているようには見えず、当たり障りのない一般的な文言を並べてるだけ。全国共通で使えそう。これが3320万円も支払うコンサルの仕事(こちら)なのか?、と疑問を感じます
もっと高石市ならではの、高石市の現状を分析し反映させた基本構想が必要です。とても頑張っている各中学校のクラブ活動。地域からコーチも来てくださっています。全国大会にも行ってます。また各小学校での地域と協働での様々な取り組み。さらには公民館活動など社会教育活動も活発ですが、何一つ反映されていない。高石市に1園しか残されていない公立幼稚園との連携。かねてより高石市の特色でもある公立の児童発達支援センター松の実園との連携。人口の割には充実している老人センターとの連携。高石らしさはいくらでもあります。
さらには、全国と軌を一にして増えている不登校児童生徒。でも、昨年は小学校では若干減少。反面でいじめ件数は上昇の一途。でも、それは状況把握が適切にできているから。…というような、高石市の教育現場の課題も盛り込まれる必要性があるのでは?
それなのに示された【修正版】には「高石市」の文字は全くなし!唯一「TAKAISHIスタイル」という謎の単語があるのみ、でした。
これはコンサル委託の弊害ではないのか。9月議会では決算審査があるので、昨年度分のコンサル委託料について仔細に確認しようと思っています。
いすれにしても、この基本構想をもとにして10年後の高石市の小中学校が形作られることになります。小中学校の統廃合や新しい校舎の建設なども、この構想を基に計画されます。全国共通のどこにでもあるような学校ではなく、高石市の強みを生かして、魅力のある学校を創りたい。今、学校生活がしんどい子ども達にも居場所のあるような工夫をきちんと取り入れたい。学校の中に地域がまるっと入るような、誰にとっても楽しく居心地の良い場所を作りたい。…って思って構想を創ってほしいです、是非。

