大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

子ども・子育て支援計画

2025年05月21日

【良いな、と思う個所にマーカー引いてます】

5月16日付で第3期高石市子ども・子育て支援事業計画策定が議長あてに報告されましたので、内容を見てみました(こちら)。1期、2期の内容とは随分と変化していました。良いなぁ、と思ったのは、5つの基本目標のうち3つの主語が「こども」になっていたことです(第2期までは違いました。ちなみに第1期と第2期は基本目標と基本施策は一字一句ほぼ同じ。違うのは一か所。子どもの貧困対策が入ったことだけ、でした)。

また、基本目標に紐づく「基本施策」の一番目に「こどもの意見表明」が挙げられているのは、歓迎すべきことです。惜しむらくは、1989年に国連で採択された子どもの権利条約(日本は1994年に批准)の第12条や日本でも2022年6月に成立した「こども基本法」第3条第3号第4号が根拠法として「施策の方向」の項に明記されていないことです。また「基本施策」として「意見表明の在り方検討」に留まっていることも少し残念に思いました。

法に基づいた基本目標・基本施策であるなら、高石市での基本施策は当然「意見表明の在り方検討」などではなく「こどもにかかわる施策の検討・実施の際にはこどもに意見を聞く」とされるべきではないでしょうか。

例を挙げると、今月から始まる「放課後の居場所づくり事業」について、子ども達の意見は聞かれたのでしょうか。

子ども・子育て支援事業計画を画餅にしないためにも、もう一歩踏み込んだ取り組みを求めたいところです。

その他には、ヤングケアラー支援や地域の教育力の向上など、今まで幾度となく私が議会で取り上げてきた子どもに関する施策も盛り込まれており、今後の本計画の実践に大きく期待したいところです。さらには伴走型相談支援体制の充実も謳われており、支援を必要とする子どもや保護者に寄り添う体制が期待できそうです。

ヤングケアラーについては、何度も一般質問などで要望した「教育機関におけるアンケート調査」も基本施策の「具体的な取り組み」に明記されており、早期の実現と結果への対応を確認しようと考えています。また行政の窓口一本化も高く評価できます。

それでも毎年下がり続ける出生数…。

2019(R1)年からの推移は(計画p.13より)、405人→468人→428人→443人→394人→361人となっていて、2023(R5)年からは400人を切っています。

まずは、今すくすくと育っている子どもたちに対する施策を充実させ、子育て中の保護者への支援に取り組むことで、子どもを欲しいな、と思っている人が躊躇わずに出産に踏み切れるように、高石市でも取り組みを進めていかなアカンのではないでしょうか。

ずっと前から提案している「無料で使える児童館」の整備なんかは喜ばれると思うけどなぁ…。どうでしょうか。

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