総合教育会議
2024年11月23日
11月20日は総合教育会議を傍聴しました。5人の校園長も傍聴に来られてました。この会議は地教行法に基づき市長が招集します。
気になったのは「全校園の外壁に対しての応急保全が必要」という内容です。つまり小中学校および幼稚園の老朽化が進んでいるということです。めぐみ通信Vol.42にも書きましたが(こちら)、耐震化と劣化予防は別です。2021年度に策定された「高石市学校施設等個別施設計画」では10年間での改修が謳われてたのに殆ど手つかずで放置されていました。そのツケが回ってきた形です。教育委員からは「応急保全などの長寿命化より建て替えが必要では?」「将来人口の減少を見据えて義務教育学校や小中一貫校も視野に統廃合も必要では?」という主旨の発言もありました。物理的に学校を安心安全な場所とすることは市の責務です(ソフト面での安心安全は教育委員会のテーマです)。先延ばしにせず早急に決断し取り組むべき課題です。
次に気になったのが「校内教育支援ルーム」について。これは来年度より全小学校での導入を目指している、というお話があり、私も議会で要望していたことなので期待したいと思います。また「小学校放課後校庭開放モデル事業」も来年度は1校でスタートするとのこと。楽しみです。
学校ICT化の話題では、教育委員の一人から「紙の良さも忘れずに」とのご指摘。さらには「タブレットを使うことが目的化してないか」との鋭いご指摘も。筆記用具を使い紙に書く。紙の教科書を読み紙の辞書を引く。このことを蔑ろにしない教育は大切です。
他にも教員の働き方改革や部活動サポーターについて、さらには給食無償化や食材の地産地消についてなど幅広く議論されていました。やはり市長が招集すると結局「予算」の話になります。今回初めて予算編成に間に合う時期での開催となったことはとても良かったです!議論が予算編成に生かされることを期待します。
でも教育の在り方についてを大きく議論することも必要ではないか、と思いつつ傍聴していました。法改正により総合教育会議が設置されることになったのは、大津いじめ事件がきっかけの一つです。どのような子どもを育てるか。どのような社会を目指すか。高石市総合教育会議が定めた「高石市教育大綱」に則り、そのような観点からの議論も是非お願いしたいです。