ゴミ処理施設移転案(立地検討報告書)パブリックコメント
以前にもお伝えしましたが(こちら)、ごみ処理施設を臨海部に移転するという案が出されており、昨日から「立地検討の報告書」についてパブリックコメントの募集が始まっています(こちら)。臨海部のエネオス跡地が最高得点になっています(採点結果:報告書p.41)。
私は、臨海部には移転しない方が良いと考えています。地震による液状化や南海トラフの場合の津波被害が心配されるからです。災害が起こると膨大な量の「災害ゴミ」が発生し、その処理が滞ることは復旧・復興の大きな障害となります。今回の162ページからなる報告書をすべて読みましたが、臨海部に建設するごみ焼却施設へのアクセスルートにやや不安がある、との記述(報告書p.159)や、日常的な問題点として臨海企業からは今でも酷い朝夕の交通渋滞がさらに激しくなることも挙げられています(同p.90)。
何より、災害に関する評価が軽すぎるのではないでしょうか(配点表:同p.31)。臨海部に通じるのは市道高砂1号線のみです。6車線道路の中で液状化対策済は東行2車線のみ。情報公開で入手した、2013年度の高砂1号線液状化対策のためのボーリング調査結果は、調査地点すべてで液状化指数が「液状化する」とされる数値を超えていました。しかも今回の処理場建設工事費用見積に液状化を含む災害対策費用は含まれていない、と11月5日の議員全員協議会での答弁がありました。(府道高石大橋と接続道路は既に耐震化済とのことですが、もう一度大阪府に確認してみます)。
ゴミ処理については高石市・和泉市・泉大津市の3市で組合を作って運営しています。3市で負担するにしてもトータルで1000億円を超える大事業です。現有施設の更なる長寿命化は出来ないのか。様々な可能性について慎重に検討しなければ未来に禍根を残すと思っています。
報告書p.1によると令和16(2034)年度の整備完成を目指している、とのこと。そのためには場所についての結論を今年度中?に出す必要あるようです(基本構想p.132のスケジュールからは遅れていますが)。でも結論を出してから「じつは防災対策にこんなに予算が必要でした!」と言われても困ります。きちんと防災対策費も明らかにしてから次の段階に進むよう、12月議会でも高石市議会で質疑できる範囲での確認を行います。