災害対策「トイレこそが大事」
今日はエブノ泉の森ホールで行われた南部市議会議長会議員研修に参加。タイトルは「新たな自治体防災対策と議会、議員の役割」。
まず能登半島地震での避難所トイレの惨状(詳細を描写することも憚られる…)を生々しい写真で見せて頂き「大変すぎる…(‘Д’)」と強く思いました。「何よりもトイレ!トイレこそが大事!!」との鍵屋一先生の言葉が突き刺さります。
過日、別の場所でも災害時のトイレについての研修を受講。その際も「避難所に行って断水していたら(断水ではなくても下水道管が破損している場合もあるので)、まずはトイレに簡易トイレをセットすることが最初にすべきこと」と教わりました。誰かが使って「流れない!」ってなってからではセットできません。
今はラップポンという衛生面に配慮した災害用トイレやマンホールトイレなどもありますが、屋内で安全に衛生的に利用するには、まずは簡易トイレのセットが大切、ということです。行政には十分な備蓄をして頂くと共に防災訓練でも是非とも取り入れて欲しいところです。
トイレ以外にも大切なことは沢山あります。
「災害は忘れない頃にやってくる」
貞観(じょうがん)の時代(9世紀後半)に起こった北陸大地震、富士山噴火、などに続いて東海・東南海・南海三連動地震は25年のスパン。
天正・慶長の時代(16世紀後半~)に起こった天正大地震から同じくさん連動地震は30年のスパン。
その後も元禄・宝永の時代、大正・昭和の時代も16年~26年のスパンで東南海・南海地震が起こっています。
それを考えると阪神淡路大震災から来年で30年…。鍵屋先生は「万博に掛ける税金があるなら全部防災対策に」と仰っておられました。全く同感です。
その他にも盛沢山に様々な役立つ情報を伺うことができました。良い人間関係・ご近所関係を築くこと。防災には個人の「尊厳を守る」観点が必要なこと。避難行動要支援者に関する情報共有のこと。耐震化への補助のこと。なにより行政と議会が力を合わせること。
正常化の偏見(正常性バイアス)に陥ることなく災害に備えることが本当に大切。9月議会でも大きなテーマになりそうです。
とりあえず今日は帰宅後すぐに玄関に置いてある防災グッズを見直しました。皆様も是非できることから始めてみて下さい。