定例議会、22日に終了!
畑中市長になって初めての定例会が先週木曜日、22日に閉会しました。今回は初日の本会議で4本の質問を行い、本会議2日目には議案第2号に反対討論の上、会派として反対の態度表明をしました。
この議案第2号は高石市の印鑑条例を改正する議案でした。マイナンバーカードをスマホに搭載し、その上でコンビニで印鑑証明を発行できるようにする、という内容です。
今、マイナンバーカードは多くの問題が指摘されています。今日(6月30日)も「宗像市においてマイナンバーカードでの証明書交付サービスで他人の住民票が交付された」との報道がありましたし、反対討論を行った当日(6月21日)にも「国では数々のトラブル対処の為にデジタル庁、厚労省、総務省の3省庁合同で総点検本部が立ち上げられる」との報道がありました。せめてその結論が出るまで条例改正をストップさせることが市民の個人情報を守る観点から議会に求められているのではないか、と他の議員の賛同をお願いしましたが、結果は私たち二人だけの反対に留まり、条例は可決されました(が、全国のコンビニ端末がマイナンバーカード搭載のスマホに未対応のため、直ぐには利用できないそうです)。
お隣の泉大津市は6月議会では条例改正されず次の議会に提出予定とのことでした。泉州8市4町で、高石市と同じように6月議会に条例改正するのは和泉市と岸和田市と田尻町だけ、という説明もありました。
そもそもコンビニで印鑑証明が交付されてしまうこと自体に私は疑問を持っています。土地や家屋の取引など大事な財産の売買にも使われる印鑑証明を、コンビニのマルチ端末で取得できるのは、あまりにも危険ではないか、と思うのです。その観点から、コンビニでの印鑑証明交付の条例が出された平成元年9月議会でも反対を表明しました。
何でも国の言う通りにすることが良い事ではない、と考えます。反対討論でも言いましたが高石市民の情報を守れるのは高石市です。急な方向転換は色々なところに軋みを生じるのかも知れません。でも畑中市長には柔軟な考え方で高石市をリードして欲しいと願っています。
今回の議会では新しい風を感じることも随所でありました。それは本当に良かったことです。先日のブログに書いた産後ケアもそのひとつ。しかし旧態然とした印象を受ける場面も…。
まだまだスタートしたばかりの畑中市政。とはいえ課題解決は待ったなし、です。それぞれの課題について市民の声の届く市政運営を期待しています。