質問③ブランド戦略の費用対効果など
「阪口市政の20年を問う」の最後は、ブランド戦略公共交通活性化、という名のもとに行われた様々な施策が、今は影も形もないことを取り上げました。例えば8年前に突然始まった高師浜駅前にバスターミナルを移転させる「社会実験」。”高師浜線活性化”が目的でした(ブログはこちら)。これは総額で1,900万円以上の税金が投入されましたが、結局、乗車率は4%だった、ということで全くニーズに合致しておらず移転は取りやめに。普通に考えて上手くいく訳がない実験でした。
この他にも「伽羅橋駅高架下をスイーツ街にする」という計画(こちら)もあり、議会でかなり疑問が呈されましたが予算は可決されてしまいました。しかしこれは実行に移される前に頓挫し、予算が撤回されたのでした(こちら)。全く場当たり的で思い付きの行政運営でした。
さらには、創業型コミュニティカフェ、などという突飛なことをいきなり始め、これもトータルで1257万7129円が費やされたものの、いまや影も形もありません。
無駄に投入されたのは多額の税金だけではなく、職員の膨大な労力、エネルギーも無駄に費やされてしまいました。もっと必要なことに税金も職員のエネルギーも投入すべきでした。
これだけの無駄遣いをしながら、阪口市長はコロナ禍の中で苦しむ市民に支援物資すら届けず(周辺他市では感染者に支援物資が届いたのに)、令和2年4月27日時点で日本に住む全ての人に10万円が配られた時に、4月28日以降に生まれた赤ちゃんには何も渡しませんでした(周辺他市では5万~10万円が給付されたのに)。
そして今、高石駅前の芝生化が進んでいます。そのせいで、高石駅前にはタクシーの待機場も無くなり、本当に不便になっています。地下の自転車置き場を利用するためのエレベーターも設置する、ということで設計なども含めるとトータルで6億円もの工事になります。
バスターミナル移転もスイーツ街構想も芝生化も、まずはコンサルに計画策定などをさせています。
コンサルは行政の意向を忖度して結論を出します。そうではなく、もっと市民の声を聞き庁内で議論を積み上げる、ボトムアップ型の行政運営が必要でした。
阪口市政20年。市民の声が届かなかった20年ではなかったでしょうか。