水道勉強会Vol.3…本当に統合して大丈夫?
高石市は水道事業を大阪府水道事業企業団に統合する準備を進めています。1年前の試算では効果額は1億円未満とされていましたが、今回の試算では約13億円に。どうすれば効果が13倍にもなるのか。
市の担当者や大阪府広域水道企業団広域連携の担当者などに説明を求めました。
一番大きな理由は、府(国から)の補助金の増額のようです。国を挙げて「水道の広域化」が進められていることも背景にあるようです。4年前に水道法が改正され、広域化と官民連携(民営化)の推進などが謳われました。
さて、今日はそのような状況に疑問を持っている大阪府内や周辺府県の府会議員・県会議員・市町村議会議員40数名がZOOMで勉強会を行いました。今日で3回目(1回目はこちら。2回目はこちら)。私は世話人として運営に携わっています。今日はまず宮城県議会議員に、宮城県の水道事業で今年4月から始まった民営化の状況を伺い、その後は大阪府内の状況を情報交換しました。
高石市と同じように広域化を進めている市が7市あります。全ての市から参加者があり、検討の状況を知ることが出来ました。統合にはきわめて慎重で3回も議会説明をしている市もあれば、高石市のように議員全員協議会さえ開催せず、個別説明で済ましている市(高石市だけですが)まで様々です。色々と驚くべき情報もありました。
私は水道事業統合はメリットの方が大きいと今までは思っていました。ここ数ヶ月、様々な角度から勉強し検討したところ、そうとも言えないのでは、との思いが募ってきました。水道企業団議会や首長会議の傍聴(こちら)に行き、他市町村の議員と何度も勉強会(例えばこちら)を開催し、水問題をずっと追っている弁護士や大学教授、研究者など有識者のお話を伺うと、給水事業を手放すリスクを今一度考える必要があると思っています。もう少し研究を続けます。