第124回近畿市民派議員交流・学習会
昨日は尼崎市で開催された学習会に参加しました。テーマは4つ。
1、市長を3期務めて見えたこと、議員に望むこと(稲村和美尼崎市長)
2、尼崎市教育長を経験して(松本眞 前尼崎市教育長)
3、公共施設のZEB(ゼロエネルギービルディング)化への道筋(田中信一郎千葉商科大学准教授)
4、尼崎市のZEB Ready方針について(尼崎市資産統括局技術管理部建築課 玉木博恵課長)
いつもながら本当に盛沢山な内容で勉強になりました。
尼崎市長は今期で引退を表明されています。印象に残ったのは「事務事業評価はどこでもやっている。(山敷注:高石市はやっていない)。大切なのは決算審議の内容を次の予算編成に生かすこと。尼崎市では施策評価の冊子を毎年まとめて決算議会に公式資料として提出している(こちら)。これを基に次の予算に向けて議会での議論をお願いしている」とのお話です。
素晴らしい資料です。高石市でも是非実現させたいと思いますが、まず前提となる事務事業評価について私の質疑に対する高石市職員の答弁が…
その効果を定量的に評価し難いものなどがございまして、全ての事業について数値目標を持って事業継続の是非を判断するものではないと考えてございます。(2022年3月定例会)
ということなので、前途多難です。尼崎市では他にも市民との協働についても素晴らしい実践をされていて、高石市でも是非取り入れたいと思いながら拝聴していました。
次のテーマは教育でした。前教育長の松本氏は文部科学省に入省後内閣官房への出向なども経験され、尼崎市で3年間教育長を務められました。その際は「命がランドセルを背負って歩いている」ことを常に念頭に置いてたそうです。尼崎市で起こった、いじめ問題や体罰問題については対応方針を明確化し、不登校児童生徒の居場所である「ほっとすてっぷ」を市内4か所に設置されました(こちら)。また民間のフリースクールでも、教育委員会が認める一定のレベルに達していたら出席扱いに出来る仕組みを作り、それを市のサイトで公表しています(こちら)。高石市でも不登校生徒は増加傾向です。一人一人に寄り添った対応が必要なことは勿論ですが、学校以外の居場所や学べる場所の確保も必要だと改めて思いました。
ZEBについては目から鱗、だったのですが、長くなるので項を改めます。