給食費の公会計化
視察2日目、10月10日には熊本市に。小中学校の給食費の公会計化に伴う民間委託について、を視察しました。どういうことかというと、現状は給食費は学校の先生が集めています。なかなか持ってこない時には督促までが学校(担任)の仕事になっていたりします。これに対して国(文部科学省)も「給食費や教材費などの徴収・管理・督促などは学校以外が担うべき業務であり地方公共団体が担っていくべき」という通知を出しています。高石市でも来年度から公会計化、つまり高石市(教育委員会)が徴収業務を行います。
しかし、熊本市などの全国の何市かは徴収・管理・督促などの業務を民間に委託する、としています。それは具体的にはどういうことなのか。
などについて、お話しを伺ってきました。熊本市は小学生・中学生を併せると約6万人の児童・生徒が在籍しているそうです(小学校92校、中学校42校)。この6万人分を教育委員会で取り扱うのは流石に事務量から考えても無理があるだろう、というのは想像できます。ですので、5年間で2億2千万円を払ってでも民間に委託するのも仕方ないのかな、とは思いました。しかし、高石市では小学生が3000人弱、中学校が2500人強の在籍です(小学校7校、中学校3校)。大変ではない、とは思いませんが、適切なシステム構築が出来れば、委託しなくても対応は可能だと考えます。
学校現場の負担は年々大変になっています。事務量の軽減になる「給食費の公会計化」そのものは必要な施策です。でも高石市では民間に委託する必要はないのでは、というのが視察を終えての正直な感想ですが、今後は公会計化に伴う条例制定などの審議が出てきますので、調査・研究を続けます。