高石市の水が・・・
今日は泉北水道企業団議会でした。高石市・和泉市・泉大津市で構成している「泉北水道企業団」は光明池を水源とする水を浄水し供給する役割があります。高石市の水の約25%は光明池の水です。残り75%は淀川を水源としています(高石水道事業ビジョンに詳しく書いてます)。このように水源が2箇所にあることは、災害時を想定すると、とても重要なことです。
しかし、今日の水道企業団議会で衝撃の報告がありました。光明池からの水の供給を平成32年度で終了する、というのです!そうなると高石市の水は100%淀川からになります。南海トラフ地震では淀川への津波の遡上も想定されています。また、昨年の大阪北部地震では高槻市への基幹送水管が破断し、北摂への給水が止まりました。
国も2次水源の確保を勧めています。その観点から、私は光明池からの水の供給は続けるべきだと考えます。
この件に関しては企業団に於いて平成25年~27年度で2,000万円以上掛けてコンサルに調査が委託され、分厚い報告書が出されています。情報公開請求して(すったもんだの末)入手した報告書には、災害時のことも考えて光明池からの給水は残すという選択肢も示されています。ただし、老朽化した施設の更新が必要で、かなりの税金の投入にも言及されています。
私はたとえ水の単価が上がっても災害時のリスクを考えると、なんとか工夫して光明池からの給水を少しでも安く続ける方法を模索すべきと思っています。現在行っている「緩速濾過」という方法だと薬剤も使わずに済み、安価で給水することができます。それを企業団が勝手に「安全保障上の自己水保有のために多額の税金を投入するという選択肢はない」と断言し、平成32年での給水終了するのは市民の生命を守る観点からも承服できません。
今日の議会でも様々な意見が出て紛糾し、終わったのは12時50分。昼食も摂らずに審議が続いたのでした。今後の成り行きに注目しなければなりません。
さて、今日の水道企業団議会では前代未聞の「議案の否決」がありました。これは人事院勧告という国家公務員の一般職の給料についての勧告を基に水道企業団の企業長・副企業長(和泉市長・高石市長・泉大津市長)や議員のボーナスを上げる、という議案でした。今、国会でも連日取り上げられている毎月勤労統計を基に給与引き上げの人事院勧告がなされたこともあり、そして、そもそも市長や議員などに人事院勧告を適用する法的な根拠もないことから私は反対の意見を表明したのですが、他の議員からも疑問の声が上がり、採決の結果「否決」となったものです。これについては、良かった、と思っています。