泉北水道企業団(議会&視察報告)
10月31日(火)は泉北水道企業団の決算議会でした。私にとっては初めての決算審議。監査委員の意見書を参考に決算を見ようと思っていたのに、当然添付されているはずの意見書がありません。企業団の事務局に尋ねると「今まで、決算に監査委員の意見書を添付したことがない。“公営企業法の実務講座”のQ&Aには決算議会に提出する書類は決算書類のみと書いている」とのお答え。しかし、地方自治法・地方公営企業法などを見ても、決算書には監査委員の意見書を添付すること、と書いています。
議会の席上で質疑し、監査委員の意見書が事務局の手元にはあることが分りました。それなら、この場でコピーしてでも議会に提出すべきでは、と言いましたが「その必要はない」とのことで提出はありませんでした。ですので、決算内容については異議はないものの、決算審議としては法律に定められた手続きがなされていないと判断するしかないので、私は決算認定には反対しましたが賛成多数で認定されました。
さて、その翌日11月1日から1泊で水道企業団の視察でした。1日目は岡山市水道局の三野浄水場へ。緩速濾過と急速濾過の両方の設備がありました。1905(明治38)年に通水を開始した日本で8番目の水道とのことで、レンガ造りの建物にも歴史を感じました。
2日目は高松市の御殿浄水場へ。こちらは1921(大正10)年から給水を開始。やはり歴史を感じる建物がありましたが、現在修復中とのことで、工事中の建物を見学しました。緩速濾過池が6池。急速濾過池が2池。写真は急速濾過池にポリ塩化アンモニウムを添加しているところです。これで不純物などを沈殿させ、水を浄化します。
泉北水道企業団は緩速濾過池のみで水を供給しています。以前にも書きましたが施設の老朽化が進んでおり、存続させるにはかなりの費用が必要になると思われます。しかし廃止してしまうと高石市の水は全て淀川からの水になってしまいます。国も水源の複数化を推奨しており、私は泉北水道企業団は何とか存続させる方法を模索するべきだと思っています。自然に優しい=人に優しい濾過方法も残したいところです。