修正案可決し臨時議会終了。
3日間続いた臨時議会が本日多くの傍聴の方々が見守る中、幼稚園の廃止案に対して1年順延の修正案および子育てウェルカムステーション内に一時預かり保育事業を入れること、上記2件に対する補正予算を可決して終了しました!
私は、今までもずっとブログにも書き、初日・二日目の委員会でも発言したとおり、今回の(今回に限らず毎回の)市立幼稚園の廃止は余りにも急すぎて子どもの最善の利益が確保できず、また、子どもたちも保護者も何の心の準備もないままに「廃止」が決定され続けていくことに反対してきました。また、公立幼稚園の一定の役割を考えると廃止ありきで進むことに異議を唱え続けてきました。
ましてや今回は、中学校区に1園残す、として耐震化や大規模改修までしている幼稚園を廃止にする理由が見当たりません。そんな中、昨日の審議のラストで高志会より修正案が提案されました。その内容は、市長提案の原案では平成30年4月から加茂幼稚園一園に統合する、というものを、1年順延し平成31年4月からとする、というものでした。
1年順延の修正案が出されたことで、現在の3歳児さんが卒園するまで園が残ること、少しでも急激な変化を食い止めることが出来ること、検討委員会でも保護者委員から「せめて1年の順延を」という切実な声が出ていたこと、また各幼稚園PTA会長名で「早急に決めないで充分に時間を掛けて慎重審議を」「保護者の理解・納得を得られるよう、市・教育委員会に説明責任を果たさせるように」という内容の要望が出ていたこと、などを総合的に考え修正案に賛成しました。各園での来年度からの3歳児保育を求める声に応えることが出来なかったことを申し訳なく思います。
最善の策は3園がこのまま残り、3歳児保育も実施し、市民に広く公立幼稚園をPRし入園者を増やすことです。しかし、行政にその気が無い中、次善の策ではありますが、私は1年順延の修正案に賛成することを選択しました。そして、この修正案が賛成多数で可決されたのです。これは、3園の幼稚園の保護者の方々が手を取り合って、夏休み中にも関わらず再編検討委員会の傍聴や議員への要望活動、また署名やチラシによる市民への周知活動などに本当に積極的に取り組まれた結果だと思います。保護者の皆様に心から敬意を表します。
でも、これで終わりではありません。3歳児保育の早期実施やこれからの公立幼稚園を少しでも魅力あるものにして入園児数を増やすことなど課題は山積です。現在の在園児さんは勿論、これから高石市で育ち幼稚園に通う子どもたちも含めて「どんな風に育って欲しいのか」という明確な方向性を定め、そのために必要な手立てを考えることが大切です。それは決して市の主張する「複数学級で競争意識・対抗意識を育てる」ことではありません。ひとりひとりを大切に育て、子どもたちに自己肯定感を育むことこそが幼児期に求められるのです。自分を大切に思う気持ちがベースにあるからこそ、人を信頼することが出来るのです。
今日、臨時議会が終わったばかりですが、明日、9月議会の議案発送です。9月議会の中でも、できる限り幼稚園のこと・子どもたちのことに取り組みます。今後も高石市立幼稚園の動向にご注目下さい。