議員全員で視察へ
2016年07月22日
日付は前後しますが、視察の報告をします。
7月13日(水)に、高石市議会議員16人全員で三重県四日市市に日帰りで視察に行ってきました。実はここには今年1月に議会運営委員会の視察で訪問したのですが、今回は高石市議会でも議会改革を進めるにあたって先進市の事例を全員で見て、実際に質疑応答をして参考にさせて頂こう、という趣旨でした。
四日市市では議会基本条例を作り、それに則って着々と議会を改革してこられています。議員間で活発な討議が行われ、例えば今年度の当初予算にも修正動議をかけて、それを通したそうです。常任委員会での予算審議とか、議員の質問に対して行政側が問い返す「反問権」を認めて議論を深めるとか、議会1週間前に議員に議案が示されてから議会開会までの間に議員全員を対象に議案聴取会が行われるとか、先進的な取り組みが多く直ぐにでも高石市でも導入したいと思うことが多々ありました。
また、議員政策研究会という議員同士が意見交換をしながら政策を考える仕組みも構築し、議員提案で条例を制定されるなと実績を積み重ねておられます。
そのような状況を直接四日市市議会議員の方から伺うことができ、全員で訪問できて良かった、と思いました。
20日(水)午前中に高石市議会でも私の所属する総務文教委員会でテーマを絞って研究をしよう、ということで「学校教育について」という研究を始めることが決定されました。幼児教育については侃々諤々の議論が巻き起こっている高石市ですが、先進市に学びつつ市民の代表としての役割が果たせるように「議会全体で」取り組む必要性を感じています。また、その機運も高まってきていると感じます。他の議員と協力して本当の意味での「高石市」「高石市議会」という両輪となれるよう努力していこうと思います。(福祉土木委員会でも26日にテーマを決めるということです。)
また、同じ日の午後から泉佐野市で行われた大阪府南部市議会議長会の議員研修会でも明治大学名誉教授の中邨章(なかむらあきら)氏による「地方議会人の挑戦~変わる行政、変える議会」」という講演を聞きました。ここで中邨氏は「日本では首長に対して地方議会の立場は圧倒的に弱い」」と指摘。地方議会では首長も議員も直接選挙で選ばれるから与党・野党というのは本来あり得ないのに、首長は「与党」を必要とし、事前協議や相談をして議案を調整する。その結果、議会の審議は不透明になり住民にはサッパリわからない議論になっている。議員はプロの行政人(市役所職員)を相手にするのだから調査研究機能を強化し、大学などと連携し立法府としての機能を高めなければならない、そして議論のプロセスを透明化しウラをオモテにして説明責任を果たすべき、との言葉に私は深く納得しました。
四日市市の視察も泉佐野市での議員研修も「議会改革」という点においては高石市議会にとってタイムリーで重要な学びの場となりました。9月8日から始まる議会では、学んだことをいかして他の議員とも協力しながら、行政の出してくる様々な議案に対して市民の皆様に分かりやすい議論ができるように頑張ろうと思っています。機会がありましたら、是非傍聴にお越し下さい!