大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

また幼稚園を廃園に!?

2016年02月11日

昨日、2月10日の教育委員会定例会を傍聴しました。

議案5号は「付属機関条例の一部改正について、教育長が臨時代理する」という内容で、質問も出ずに可決されました。その付属機関とは「公立幼稚園の配置を考える」ための委員会だそうです。

今、高石市には公立幼稚園が3園あります。以前は7つの小学校区に1園ずつ、7園ありました。寺田前市長の時代に清高幼稚園が民営化され、阪口市長になって取石幼稚園が取石保育所と共に民営化、高石幼稚園と羽衣幼稚園が廃園されました。この2園の跡地は雑草が生い茂り殺伐とした悲しい風景となっています。

この2園を立て続けに廃園した際には「公立幼稚園は3つの中学校区に1園ずつ残す」と言ってました。しかし、このたび「公立幼稚園の配置を考える」ための委員会を設置するというのは、残る3園の幼稚園を1園に統合する、ということが話し合われるのではないかと危惧します。

私はこれ以上公立幼稚園を廃止してはいけないと考えます。公立の良さは先生方の経験が蓄積されることです。そして、入園を希望する子どもを全て受け入れ、課題を抱える子どもや保護者にも寄り添って一緒に考え、必要な時は市の様々な機関とも緊密に連携することが出来ます。また、保育料も私立に比べると安価です。

そして何より、送迎を保護者が行うことで保護者どうし、また、保護者と先生とが充分なコミュニケーションを取ることが出来、そのことが子どもにとって大きくプラスに働く面があります。

もちろん私立幼稚園には、公立ではなかなか取り組めない特色のある教育が出来たり、子どもの能力を早くから育てるカリキュラムがあったり、また、預かり保育や3年保育などに取り組でいたりという多くの魅力があります。

保護者が子どもをどのように育てたいかによって選択肢がきちんと用意されていることが大切です。

公立幼稚園を大切にすることは、市が子育てに直接責任を持って主体的に関わる姿勢を明確にすることです。逆に公立幼稚園を廃止することで、市は子育てにはお金を使わない、直接は関わらないという姿勢が露わになると思います。そんな市に子育て世代を呼び込めるでしょうか。

まもなく始まる定例議会で詳細が明らかになることでしょう。これ以上公立幼稚園が廃止されるのでは!?という心配が私の杞憂であることを願います。

 

 

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