大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

公立幼稚園、保育料大幅値上げへ

2015年06月14日

これでは保育料がいくらになるのか全く分かりません

これでは保育料がいくらになるのか全く分かりません

6月議会の議案には公立幼稚園の保育料をあげる条例もあります。しかし、条例の文面だけを見ても何のことかさっぱり分かりません。せめて条例には金額を入れるべきです。他市では金額も入っています。

高石市はどうするつもりか訊くと、今は一律8,500円の保育料を市民税所得割の額に応じて再来年度は最大17,000円にするという説明でした。一番高い人で倍額になる計算です。

ただし、来年度は激変緩和措置で市民税所得割の最大で12,500円で、今年度の4歳児さんは8,500円据え置き。

しかし、保育内容は現状のまま、だそうです。以前より導入すべきと言ってきた延長保育は前向きに検討する、と言ってましたが来年度から実施されるかどうか確認すると「未定です」ということでした。市民から一番ニーズの高い3歳児保育を是非導入するように訴えたのですが検討の予定もないそうです…。

一体、世の中に中身はそのままで値段が倍になる、という理不尽なことがあるでしょうか!

そこで、共産党さんとともに、保育の中身が変わらないのなら保育料も現状の8,500円のまま据え置くようにという修正案を提出しましたが、総務文教委員会では修正案は共産党さんとクリア高石の賛成のみだったので否決され、原案が可決されてしまいました。

しかも、この議案は法律上は教育委員会できちんと審議されるべきところ、緊急やむを得ない、という理由で教育長の専決で決められた、という問題もありました。これは規則としては認められているのですが、高石市の幼稚園の教育内容と保育料を今後どうしていくか、という重要な案件なのに、教育長の一存で決めて教育委員会には報告のみで良いこととは到底思えません。あまりにも場当たり的な対応にも異議を申し上げましたが、結局は原案可決でした。

高石市からの子育て世代の流出は大阪府内の市で一番多いとの報道が以前なされたことを議会で指摘しました(この議事録の56ページからをご覧ください)。市長は市のサイトで「あったかい市」になるように取り組む、と仰っていますが少なくとも子どもにとっては「冷たい市」にしかなっていないと思います。これでは子育て世代の流出を止めることは出来ないでしょう。残念です。

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