図書館と地方自治
片山慶應義塾大学教授・竹山堺市長と共に
今日は堺市で図書館活動をしている方からのお誘いで、慶応義塾大学教授で元総務大臣・元鳥取県知事の片山善博氏の『図書館と地方自治』という講演会に行ってきました。早めに着いたら、今日の主催者のお一人、堺市議の山口典子氏がいらしたのでご挨拶すると、思いがけず講師控室にご案内下さり、そこに片山氏と竹山堺市長がお二人で座ってらしたので、少しの時間お話させて頂き、写真も一緒に撮って頂きました。
講演会の内容はとても示唆に富むものでした。すべてをご紹介できないのが残念ですが、片山氏が鳥取県知事をしておられるときに、3年計画で県立高校には100%正規職員で司書を配置され、小中学校にも配置するように市町村にも話をされた結果、95%の小中学校に(正規・非正規を含め)司書が配置されたそうです。鳥取で県立高校と県立図書館の司書を正規職員で募集した時は全国から応募があり競争率は50倍(!)を超えたそうです。その結果、とても優秀な司書の方を採用することが出来た、ということで羨ましく思いました。
読書の大切さを片山氏ご自身が学生時代に身を以て体験されたことが原点にあるということでした。
講演の内容で印象に残ったことは…『図書館は人(職員・司書)が命。司書の重要な任務は「レファレンス」にあり、決して「無料貸本屋の番人」ではない。地域の歴史・文化を蒐集し継承する、という知的拠点としての図書館の役割の重要性を認識することが大切。学校に司書を配置し読書環境を整備することは、迂遠なようで長い目で見れば子ども達の人生にとって大変効果的な役割を果たす。公立図書館や学校図書館に司書を配置し大切にするかどうかは自治体の見識の問題。地域の本屋さんと一緒に地域の読書環境を育てる、という意識を共有することが大切』などなど、書ききれないくらいです。
私は前回の議会で、今年6月に学校図書館法が改正され学校司書の配置が努力義務になったことを取りあげて、高石市でも学校司書の配置を、と発言したのですが、今日のお話を参考に今後もしっかりと訴え続けていこう、と決意を新たにした、とても有意義な講演会でした。