大阪ガス株式会社へ
パンフレットを見ながら色々なご説明を伺いました
2月10日月曜日に高石市の臨海部の一番海に近いところにある大阪ガス(株)泉北製造所に行かせて頂きました。
実は、今年の新年互礼会で大阪ガスの保安担当の方とお話しする機会があり、地震・津波の際の対策はどのように、と伺うと是非一度お越しください、と言って下さったのです。
大阪ガス泉北製造所は第一工場と第二工場があり、高石市高砂には第二工場があります。そこには液化天然ガス(LNG)タンクが18あります。
それぞれのタンクにはLNGの漏出に対する様々な対策が施されていました。例えば「防液堤」。全量が漏れたとしても外部には出ない高さに設置されています。また地震の揺れに対しては、すべてのタンクが地下30メートルの固い地盤までの杭数百本によって支えられている、ということでした。
津波浸水に対する対策も進めておられる、ということで、工事現場も見せて頂きました。
ガス管についても阪神大震災以降、着々と耐震化を進めている、ということでした。高石市の工場から京都や滋賀までガスの高圧幹線が通されています。継ぎ手なども含め、曲げる力にも対応できるものに代えていっている、というご説明でした。
高石市は臨海工業地帯があるので豊かな税収に恵まれてきました。しかし、その反面、危険と隣り合わせという状況でもあります。石油精製会社や化学薬品を扱う会社などが林立し、大阪ガスのタンクも不安に思う材料のひとつでしたが、直接ご説明を伺うことで安心する面も多くありました。
しかし私は、地震・津波によって起こる被害は複合的であることを心配しています。1月20日に大阪府で開かれた防災会議では、地震による石油製品の流出量は堺泉北臨海地区で1.7万キロリットルであるとの予測が報告されました。海面の油に火がついたら、と想像すると恐ろしいです。
1月13日付の朝日新聞にも東北での火災原因の4割は津波だった、と1面トップに書いてありました。高石市においては津波火災に対する備えも必要です。津波避難ビルに垂直避難することより、津波到達予測地域よりも高い場所に水平避難することを普段から徹底しなければなりません。
色々な情報を知ること、そして実際に防災に活かすことが行政にも市民にも求められています。