学習会
湯川秀樹氏作の詩を冒頭に紹介され、最後にここに戻ってお話は終わりました
先週の金曜日は寝屋川市民会館で開催された「第90回近畿市民派議員学習・交流会」に参加してきました。
午前中は日銀大阪支店の副支店長のお話で「日本経済の来し方行く末」。午後からは守口・情報公開を学ぶ会代表の方から「情報公開について」、続いて京都大学経済学部長による「日本の原発・エネルギー政策について」
とても盛りだくさんで充実した学習会でした。
特に日銀大阪支店副支店長のお話は、湯川秀樹氏が昭和16年に作られた詩の中にある「現実は常に簡単な法則に従って動いているのである」の「簡単な法則」とは「自らの力であること、人の役に立たせていただくこと、自然と共にあること、楽しいこと、無理のないこと、長い目で見ること、右顧左眄しないこと」とのフレーズが印象的でした。特に『人の役に立てば金は集まる』という言葉を冒頭に仰ったときは(失礼ながら)銀行関係者の言葉とは思えず、企業人が全てこのような考えの下に仕事をして下さればどれだけ住みやすい国になることか、と思ってしまいまいした。
また「自治体は市民が王様。企業は消費者が王様」との考えを述べられ、市民が自治体の王様であるために地方分権の一丁目一番地は『情報公開』である、とのことでした。まさしくその通り!と膝を打ちました。情報公開法などが整備される以前は情報は出さないのが当たり前でした。しかし、法や条例が整備されると今度は「整理せずに何でも出す」状態が生じています。しかし本当に必要なのは「選択のための整理された情報提供」である、という言葉には深く頷きました。高石市の現状を思うと悲しくなりましたが…。
またアベノミクスで公共工事が増大し、大阪南部の中小のゼネコン社長が「20年社長をしてきて、初めて仕事を断った」と言うほど工事の発注が集中していて資材と人材が大幅に不足している、と仰っていました。こちらも12月に着工予定だった防災体育館が現在も着工出来ていない高石市の現状を思うと、危機感が募るばかりでした。
普段接することのない「新興国の実質GDP」「設備投資先行指標」「マネーと名目GDP」などのグラフの数々は、正直きちんと理解は出来ず勉強不足を痛感しました。でも、とても有意義な時間でした。