山崎直子さん

講演会のチラシです
昨日は高石市の人権講演会がアプラホールで開催され、元宇宙飛行士の山崎直子さんのお話を聞きました。
山崎さんは東大大学院を卒業され、宇宙開発事業団で国際宇宙ステーションの開発の仕事をされながら宇宙飛行士をめざし、1999年に宇宙飛行士候補者に選ばれたものの実際にディスカバリーに搭乗できたのは2010年でした。
11年間の訓練の間には長女も出産され色々と大変なこともおありだったと思うのに、そのようなことは一切感じさせないお話でした。
印象に残ったのは、宇宙飛行士に求められる力は「Trainable(訓練可能)であることが一番」とアメリカでの訓練で何度も言われたと仰っていたことです。なるほどなぁ、と思いました。
また、WhatではなくHowを大切に、とも仰っておられました。行く道(What)を自分で選ぶことは出来ないことが多いが、どのように(How)進むかを自分で選択することはいつでも出来る、ということでした。たとえば、宇宙開発事業団で山崎さんがしたかった仕事は宇宙船の開発だったそうですが、希望ではない部署に回された。でもそこで宇宙飛行士になる為にしなければならないことを考え実践された。…大切なことを教えて頂きました。
最後の質問タイムになると客席に降りて来られて質問をする子ども達に近づき「良い質問ですね」などと言いながら分かりやすく答えておられました。ある高齢の女性が「私UFOを見たことがあるんですよ、高石で。」と質問された際にも「私も一度見てみたいと思っているんですけど、まだ見たことはないです。広い宇宙には宇宙人もUFOも存在するのではないでしょうか。」と答えておられました。
宇宙からの美しい写真なども沢山見せて頂き、最後には火星探査機から撮られた三日月と三日地球(?)が並んだ写真を示して「これを肉眼でみた人は未だいません。技術の進歩により、そういう日もいずれ訪れるでしょう。高石市から宇宙飛行士が誕生することを楽しみにしています。」と締めくくられました。私が子どもなら「頑張ってみよう」と思ったかも知れない、というくらい示唆に富む魅力的なお話で、あっという間に時間が過ぎました。