大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

視察報告~総務文教委員会

2013年10月29日

山口県の下松(くだまつ)市と光市に行ってきました

山口県の下松(くだまつ)市と光市に行ってきました

高石市議会総務文教委員会の視察で、昨日は山口県下松(くだまつ)市(しもまつ、ではありません)に、今日は光市に行きました。 そもそも山口県全体が教育に熱心に取り組んでおられ、県内すべての小中学校で35人学級を実施(文科省の基準は小学校1・2年生のみ)、さらに小学校1年生の30人学級化にも前向きです。さらに学力向上推進リーダーとして教頭を、学力向上推進教員として教諭を配置することで、教員の資質向上にも取り組まれています。さらに「やまぐち学習支援プログラム」として基本問題学習プリントをウェブ上で提供し家庭学習・自主学習などを支援しています。 そんな中で下松市では独自の取り組みとして特に理科教育に力を入れておられ、地元の企業である日立製作所笠戸事業所のOBの力も借りて理科ボランティアを3校の中学校に28名という手厚い配置をするとともに、理科補助員として地域の人材を配置しています。また特別支援教育においても質の充実・向上に資するために「教員補助員」を小学校8校、中学校3校に必要に応じて計29名を配置し、賃金(時給780円、1日6時間、週29時間)も市が支払っています。また教員の資質向上のための取り組みも様々に行われ、実績を挙げておられる様子を伺いました。教員の資質向上はそのまま児童・生徒たちの学校生活の向上につながると思います。高石市でも積極的に取り組んで頂きたい、と思いながら下松市をあとにしました。 本日の視察先、光市では大きな特徴として「コミュニティスクール事業」に取り組んでおられ、今年度には5中学校、来年度は11小学校すべてが「コミュニティスクール」の指定を受けることになるそうです。コミュニティスクールというのは学校・家庭・地域が「めざす子ども像」を共有することでそれぞれが「教育の当事者」として学校運営に参画する、というものです。文科省の推進する事業でもあり、保護者・校長・地域住民などで構成される、法律に基づいた「学校運営協議会」により学校運営方針に対し提言や承認がなされます。地域の人たちがお客様ではなく当事者として教育に関わることにより、生徒指導上の問題も目に見えて減少し、学力も向上している、ということを伺いました。また幼稚園・保育所から小学校・中学校までの15年間をトータルとして見通した連携にも取り組まれていて、学習面や学校生活面で子どもが躓いたとき、前の段階の先生が関わったりすることで問題の解決にスムーズにつなげることが出来るということでした。新しい場への適応をそのように支援してもらえる子ども達は幸せだ、と思います。 いずれの市も、市教委の担当者がとても生き生きと楽しそうにご説明下さったのが印象的でした。ご自分たちの市の教育に自信と誇りを持っておられることが感じられました。市の規模は高石市とほぼ同じ両市でしたが、高石市においては何から始めるべきか、どのように市に伝えていくのかを考えなければなりません。ちなみに視察には高石市の教育部長も同行しておられました。
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