大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

デメリットはありません!

2013年06月13日

朝からの予算委員会では、昨日の私の質問に対する答えから始まりました。 自治体クラウドに関する知的財産権はソフトに関しては事業者に帰属だが、中身、すなわち高石市民に関する情報については市に帰属するし契約書や仕様書にもそのことを盛り込む、ということでした。その理由は事業者の「創作性」が認められないから、という国の見解が示されているようです。 さて、あれこれと質問をして最後に「自治体クラウドの導入は市民にとってどんなメリット・デメリットがあるのか」と訊くと・・・。 「メリットは災害時にサーバの安全性の確保が出来ること。経費の削減になること。」ではデメリットは?「ありません」 クラウドのデメリットがない、ということはおよそ考えられません。NTTでさえデメリットとして「ネットワーク障害が発生するとクラウドは利用できないこと」「ヒューマンエラーは故意・操作ミスを問わず必ず発生すること」などを挙げています。デメリットはない、と言い切ってしまうとデメリットに対する対応策も考えなくてよい、ということになります。市民の基本情報をすべて扱うクラウドに対して危険すぎる見解と言わざるを得ません。 元々今回のクラウドの提案は唐突でした。先行する大阪狭山市に電話で問い合わせるとクラウドの導入に関して個人情報保護審査会を開催されていますし、四条畷市は大震災以前より行政情報化推進委員会を作ってクラウドの導入を検討されてきて、今年の導入となったそうです。 高石市は、今年の3月に市長の施政方針演説に「自治体クラウド」が登場したことにより、4月に初めて担当課が他の課と共に打ち合わせを行い、今6月議会に予算を提出。もちろん個人情報保護審査会も開催されていません。今後、開催する予定もない、ということでした。また高石市が定めるセキュリティポリシーにも反しているのではないかと思います。こんな大事なことを急いではいけません。昔から「急いては事を仕損じる」と言います。 以上のことから、私は予算の原案には反対し共産党の出された「自治体クラウド分を抜いた修正案」に賛成しました。しかし、修正案は共産党とクリア高石の4人の賛成のみで否決され、原案が可決されました。 さて、明日は10時より代表者会議で決議・意見書についてを話し合います。クリア高石は「橋下市長の従軍慰安婦発言の撤回と謝罪を求める決議」を提案しています。他会派からもいくつか決議や意見書が出ているので、明日の代表者会議でその取扱いを決定します。その後、議会運営委員会が開かれたのち、本会議に入ると思います。 午前中には11時くらいには本会議に入っていると思います。午後は一般質問かと考えています。お時間が許す方は市役所に進行状況をお確かめの上、是非傍聴にお越しくださいませ!
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