泉州水防事務組合議会視察
堤防の工事をしています
先週の木曜日と金曜日は、高知県に視察に行きました。早く報告しよう、と思いつつ、怒涛の土曜日日曜日月曜日となり、今になってしまいました。
高知県では今年4月の津波の予想高の見直しで、黒潮町で最大34メートルの予測が出されました。ハード面の対策には限界がある、ということでソフト面(避難訓練や避難マップの改訂など)の充実を図ることを検討している、ということでした。
私が視察に行った高知市では14,7メートルの予測ですが、今のところ新しい指針の策定中で、具体的な堤防高などは決まっていない、ということでした。避難タワーの建設も検討中、ということでした。
そんな中、少しでも堤防を安全なものにするために、ということで復興予算38億円を使って仁ノ海岸というところでは堤防工事が行われており、そこの視察もしました。今年度中に工事の完成をしなければならない、ということで700メートルの堤防を造るのに、100メートルずつ7社が担当している、ということでした。
工法は津波による堤防の液状化を抑制するために「鋼矢板二重締切工」というものが採用されていました。約16メートルの鉄の板を二枚、堤防の頂上をはさむように埋め込み、その間にある土砂の流出を防ぐ、という工法です。このような工法も当然ながら日進月歩で、今はこの方法が主流だということでした。
他には大雨などによる河川の氾濫による浸水を防ぐための放水路事業や河口導流事業、地震に対応した排水機場の遠隔操作システムなどを視察しました。昨年、泉州水防が担当する範囲(堺市から忠岡町まで)を、高石市の新人議員3人でお願いして見学させて頂いたのですが、防潮扉や排水機場など普段は気にすることなく通り過ぎていますが、必要な設備が整備されていました。しかし、このたびの視察に行って、泉州辺りの設備が津波高の見直しにきちんと対応できるのか、新たな視点で見直さなければならない、と思ったことでした。