大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

傍聴者40人以上

2011年08月02日

本日午後6時半より、幼児教育のあり方検討委員会の最終回が行われました。 何らかの結論=どこかの幼稚園の廃園が発表されるのでは、と保護者を中心に40名以上の傍聴者が訪れていました。 検討委員会の規約に「傍聴者は10名まで」と記載があるため、10名以外は会議室の外からの傍聴となったのですが、マイク設備もなく、会議室の奥まったところで話し合われると、全く聞こえない恐れがありました。そこで、教育委員会の担当者に「せめてマイクを用意して、声が外にも聞こえるようにしてください」と訴えましたが「マイクは使わないことになっていますので」の一点張り。「では委員長に言って、委員会で諮ってもらってください。勝手に教育委員会で決めないで」と訴えましたが「マイクの用意は今からは出来ませんので」という返答。 そこに、ある小学校のPTA会長をしているお母さんが登場。「せめてマイクを用意してもらわないと、こんな時間に子どもも置いて雨の中傍聴に来ている意味がないです!」と大きな声で訴えられました。すると、委員長にその声が届き、委員長から「マイクを用意してください」との一言が。 「マイクの用意は今からは出来ない」と言った舌の根も乾かぬうちに、どこからともなく登場するマイク・・・。呆然としましたが、とりあえず傍聴者に声は聞こえるようになりました。 そこで出された結論は「来年度から、高南中学校区にある幼稚園で、検討委員会で決められた評価基準に照らして一番数値の低い幼稚園の新規募集を停止し、平成24年度末をもって廃止する」というものでした。検討委員会ではあくまでも「提言」をするだけで、決定機関ではない、ということですので、これが最終決定ではないということです。行政資料コーナーにおいてあった「高石市立幼稚園に係る総合評価結果」によると、高南中学校区には高陽幼稚園と高石幼稚園があります。評価は高陽が60点、高石が40点。この結果だけを見ると、高石幼稚園の募集が停止されるのではないか、と予想されます。 しかし、ついこの間まで高石市は一小学校に一公立幼稚園、という子どもにとって大変恵まれた状況だったのに、清高幼稚園の民営化、取石幼稚園の認定こども園への移行があり、7つの公立幼稚園が5つに減ってしまっています。今、公立幼稚園に園児が集まらないのは、ニーズの高い3年保や預かり保育を実施していないからです。子育てにお金を掛けない=子どもを大切にしない市には人は集まりません。安易に廃園に向かわず、3年保育や預かり保育を実施し、それでも園児が集まらなければ、統廃合を含め検討すれば良いと思います。 百歩譲って廃園がやむを得ないのであれば、せめて同じ年度(平成24年度)に3年保育、預かり保育を開始するべきです。そして、一刻も早く幼稚園・保育所の園舎の耐震化を進めるべきです!! もう少し、子どもの育ちと子育て支援を大切に考えて頂きたい、と切実に思います。 それと、市民を排除する姿勢を改めて頂きたい。市民が40人以上も傍聴に来ることを「ありがたい」と思って頂き、少しでも情報を伝えようとしてほしい。そもそも、市の持っている情報はすべて市民のものです。守秘義務がある情報以外は、どんどん公開する姿勢を持っていただきたい、ということを9月議会では訴えていこうとおもいます。
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