大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

信太山浄水場の存続を!

2020年07月06日

【信太山浄水場の緑あふれる取水口。光明池からの水が流れ込んできます】

今まで何度もブログにも書きましたが、高石市の水道水は75%が淀川、25%が光明池を水源としています。

6月議会では光明池の水を浄水している信太山浄水場を運営している「泉北水道企業団」を解散するための規約の変更が可決されてしまいました。

次の9月議会では、いよいよ泉北水道企業団を解散する議案が出されるようです。でも災害の事を考えると、水源を淀川1か所にしてしまうことは危険です。

淀川から水を取っている「磯島取水場」は、洪水ハザードマップでは5メートルの浸水が想定されています。でも浸水への「抜本的な対策は困難」(←議事録10ページ上段をご覧下さい)とのことでした。もし水が取れない事態になったら、大阪市から融通してもらうそうです。でも量は全く足りません。

危険は浸水だけではありません。高浜原発の事故が起こって琵琶湖が汚染された場合。南海トラフ地震が起こって津波が淀川を遡上した場合。…やはり淀川だけに頼ることは不安が残ります。

それよりも何よりも、信太山浄水場は「緩速ろ過」という生物の力をフルに生かした環境にも人にも優しい浄水方法なんです。淀川の水には“硫酸”と“苛性ソーダ”によるPh調整、“ポリ塩化アルミニウム”などによる汚れの凝集、“オゾン”での脱臭、“粒状活性炭”での汚れの吸着、最後に“塩素”での消毒など、多くの薬品などが使われています。

【信太山浄水場にある、緩速ろ過の模型です。本当にシンプル!】

信太山で使われるのは最後の“塩素”だけ。あとは自然の力です。この方法が今、各地で見直されています。せっかく持っている財産を次世代に残せないのは勿体ないです。

なによりも信太山浄水場の水は安い!57.2円/㎥です。淀川の水は72円/㎥。これだけ見ても市民への恩恵は大きいです。

ただ存続させるためには補修工事も必要です。どこまで補修するのか。どんな方法があるのか。

緩速ろ過の信太山浄水場を残す方向での検討を、是非お願いしたいです。市民のみなさまは、どのように考えられますか?

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