大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

大阪府の村野浄水場(枚方市)へ

2019年10月21日

今日の午前中は市の議会改革推進会議に出席し、午後からは大阪府広域水道企業団の村野浄水場の「議会調査」に参加しました。

階層系浄水施設の壁面には琵琶湖と山々が・・・
建物の右前にあるのは苛性ソーダとPACが入る薬品タンク

30万㎡の広大な敷地には昭和38年から使われ始めた浄水施設が2系統(内1系統は2024年より5年間かけて更新予定)、昭和52年から使われ始めた「階層系浄水施設」が2棟あります。大阪府域(大阪市以外)に年5億㎥供給される水のうち、80%を村野浄水場が担っています。淀川から取水するのは「磯島取水場」。そこから4キロメートルの管で浄水場に水が送られます。浄水場では硫酸と苛性ソーダでpHを調整しポリ塩化アルミニウム(PAC)によって汚れを凝集させ(急速ろ過法)、脱臭などのために7千ボルトの電圧を掛けて発生させるオゾンに接触させ、さらに粒状活性炭で臭いなどを吸着(高度処理)、最後に塩素を混和して府内各地に送水されます。浄水場では水質の管理に最新の設備で取組んでおり、琵琶湖や淀川などの水源の水質や浄水過程の水質も細かくチェックされていました。

質疑応答で私は「磯島取水場が洪水ハザードマップでは浸水区域になっているが対策は?」と尋ねました。答えは「施設の更新の度に電気施設などを高い場所に上げており、建屋も順次防水対策を行っている。」とのこと。しかし、100%ではない、ということでした。南海トラフ地震で想定される津波の遡上での被害について、大阪府のウェブサイトから資料をピックアップし質問しましたが、こちらも「被害はないと想定している」とのことで、改めて調べて下さることになりました

高石市の水道水の75%が淀川の水。なくてはならない水源です。しかし、災害が多発する中で水源を淀川1ヶ所だけに頼るのは、やっぱり危険。残り25%を供給してくれている信太山浄水場(水源:光明池)も大切にしなければならない、と改めて思いました。信太山浄水場は緩速ろ過(生物浄化)法という自然な浄水方法。是非とも存続させたいです。

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