いじめ防止対策推進委員会

この資料は傍聴者に「配布」されました。素晴らしい!

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18日の午後6時から開催された「平成28年度第1回高石市いじめ防止対策推進委員会」を傍聴しました。

結論から言うと、「傍聴者が私一人なのは勿体ない」と思うくらい、とても勉強になる委員会でした。委員は5名。互選で選ばれた委員長は大学の心理学の教授。副委員長は大阪府教育委員会のスクールカウンセラー(SC)スーパーバイザー。他3名は大阪府教育委員会のチーフ・スクールソーシャルワーカー(SSW)、小児科医、弁護士というメンバーでした。

高石市の平成27年度のいじめの認知件数は小学校5件(1,000人あたり1.6件)、中学校16件(1,000人あたり9.5件)でした。全国平均は1,000人あたり小学校で23.1件、中学校で17.1件ということなので、高石市はかなり少ない件数です。

しかし、少ないから良い状況なのか、というとそうでもないという指摘が副委員長からありました。「いじめが認知されない場合は数値が低くなる。低いことが望ましいことではない」とのことでした。委員長からも「件数が多いということは子どものサインをキャッチしている、ということ。適切な認知を肯定的に評価すべき」との指摘がありました。それに対しては担当者からも「認知件数の多寡で学校を評価することはない、と常々言っている」との言葉がありました。

小児科医からは医療現場でのインシデントレポートについて紹介があり「失敗したけど重大事故にはならなかった」報告こそが大切で、そこから対策を考えるのが現在のスタンダードだということでした。また弁護士からは「いじめ防止法の区分で言うと、学校や教育委員会が“いじめではなくトラブルである”と処理をしている件もいじめにあたる。辛い思いをしている子が居る=いじめ、という認識を持つことが必要。いじめかどうかを判定することにエネルギーを費やすのではなく、子どもをどう支援するか、どうサポートするか、という本来あるべきところに力を注げるように」との指摘があり、大きく頷きました。

SSWからは「不登校に関しても複数の理由の中にいじめが隠れていることがある。調査はどのようにされているのか」との質問があり、担当者から「不登校の報告のなかにはいじめを原因とするものはない」との答えが。それに対してSSWは「(いじめ)認知のルートに考えるべきところがあるのでは。数値がもう少し上がらないと不自然では」との主旨の発言をされました。

さらに委員長からの「本人がいじめられていることを否定する場合の対応は?」との問にSSWが「自尊感情が整えられている子どもは現状を説明できるが、そうでない子にはエンパワメント(勇気づけ)をしながら現状を認知させることが必要」と答えられ、小児科医からも「本人がいじめられている、ということを自覚していなくても、居心地の悪さは小さい子どもほど身体化する。例えば腹痛を頻繁に訴える子の話を良く聞いたらいじめられていた、ということは多い」との発言がありました。最後に委員長から「そこを先生や親や医者など関わる大人がどれだけ子どもの思いを受け入れられるか、が大切」とのお話がありました。

どの委員も子どものことを本当に良く考え子どもに寄り添った発言をして下さるので、聞いていて安心感を持ちました。また、重大事態が起こったら、この委員会が「いじめ問題調査委員会」にもなるとのこと。そのような事態に至らないことを心から願います。

次回は2月~3月に次年度の取り組みについてを話し合われます。今回同様、日時が決まれば市のウェブサイトにアップされるようです。注視しておきたいと思います。

 

 

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2 Trackbacks to "いじめ防止対策推進委員会"

  1. on 2016年12月12日 at 1:02 AM
  2. on 2017年3月12日 at 12:04 AM