鎌倉市と流山市に議運の視察へ

両市の議会だよりには、議案の各議員の賛否も掲載されています

両市の議会だよりには、議案の各議員の賛否も掲載されています

12日(水)から13日(木)に議会運営委員会で視察に行ってきました。初日は鎌倉市。タブレット端末導入の経過と議会基本条例制定についての視察でした。タブレット端末は平成26年に議員で専門部会を立ち上げ、平成27年度には導入を決めて次年度予算(8ヶ月分約540万円)を市長に要求し認められたことから準備が進められており、プロボーザルでの入札審査も終わり間もなく契約が行われる、とのこと。資料をペーパーレス化し検索機能を充実させることで、多量の資料がタブレットに収まり事務の効率化に寄与するということでした。

また議会基本条例については平成17年から議会内の特別委員会で検討が始まり、平成27年1月1日より施行されています。条例化にあたっては市民と議員との意見交換のためにオープンミーティングを5回開催、アドバイザーに公共政策の専門家を依頼し、パブリックコメントも実施し市民の意見を聞いた上で条例案を策定。平成27年2月議会から議員間討議や議会報告会など、条例に基づいた運用が開始されています。また、平成28年3月からは文書質問取扱要領も策定され、緊急を要する事案等が発生した際には文書で質問ができ、市長は概ね2週間以内に答弁書を送付することとされています。この質問と答弁は全議員に配付されるとともに公表もされます。高石市でも導入したいシステムです。

2日目の流山市議会では主に議会改革について伺いました。流山市は人口17万7千人余りで、なんと子育て世代を中心に毎年3000人ほどの増加が続いているそうです。井崎市長はアメリカで10年間都市マーケティングの研究所で勤め、帰国後流山市長となり現在4期目。たまたま高石の議会図書室にあった「自治実務セミナー9月号」に掲載されていた流山市長のインタビュー記事を読んでみると「13年間職員に言い続けているのは『市民は喜んでいるか。市民のためになっているか。誰に何をいつまでに、を徹底』ということ。市長になってから今までに150回ほどタウンミーティングをして行政は市民の自己実現の応援にまわることを市民に伝えている」と言っています。素晴らしいことだと思います。

阪口市長は昨年流山市を見てきて、「母になるなら流山」のキャッチフレーズで現地で活況を呈している「保育送迎ステーション」を高石市でも導入する、と予算を組みました。でも形だけ真似ても駄目です。井崎市長のスピリットをこそ学んでほしいものです。

さて議会ですが、平成18年から本会議のインターネット中継をスタート(早い!)、19年には議員提案・全会一致で「流山市子育てにやさしいまちづくり条例」を制定。20年に議会基本条例制定に向け早稲田大学マニフェスト研究所と提携し、議員対象の集中講座を開催。市民向けには議会シンポジウムを開催し220名が来場(多い!)。21年3月議会で議会基本条例を全会一致で可決。

平成22年には各委員会をUstreamで全国初の中継。23年には一般質問時に議場へのPC持ち込み許可。24年には議員と議会事務局員にタブレット端末を配付。25年には傍聴席に磁気ループシステムを導入し耳の不自由な方の傍聴に対応。また議会広報サポーターを公募し専門的な知見を持つ2名を採用。26年にはフェイスブック・ツイッターの運用ガイドライン作成。フェイスブックを活用した議案への意見募集を試行。27年の統一地方選挙で28議席中11議席が入れ替わる(流山市では毎回の選挙でこの規模での入れ替わりがあるそうです)。選挙での入れ替わりがあっても議会基本条例をベースにするので議論の後退がないというメリットがある。28年からは委員会中継をYouTubeに切り替え実施。・・・という経過の説明を伺いました。

平成21年に第1回議会報告会を議員全員で行ってから現在まで12回の報告会が開催されており、多いときで213人もの参加があります。また議会の傍聴も毎回ほぼ満席になるそうで、論戦の質を高め市民の関心を高めることが大切、と話してくださったのが印象的でした。議員の質問に対し行政側からの「反問権」も認めており、議論の応酬もあるようです。

高石市議会は課題が満載。議会改革も緒に就いたところです。17日(月)の議会運営委員会では、今回の視察を活かして議論を進める予定です。実り多いものに出来るよう頑張ります!

Leave a Reply

1 Trackback to "鎌倉市と流山市に議運の視察へ"

  1. on 2016年11月3日 at 7:35 PM