大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

幼稚園再編等検討委員会議事録

2016年08月09日

諮問書です

諮問書です

6月24日(金)に開催された第1回高石市幼稚園再編等検討委員会の議事録がようやく公開されました(本来なら第2回の検討委員会開催前に公開されるべきでしたが、間に合っていませんでした)。

私は6月24日にその場で傍聴していたのですが、改めて文書になったものを読むと疑問を感じる点が多々あります。

そもそも諮問されているのは「平成21年11月に高石市幼児教育のあり方検討委員会からいただいた報告に鑑み、市立幼稚園において教育上適切な幼児教育が実施できるよう、再編等に関する事項についてご検討いただきたい」ということだけ。「公立幼稚園を1園にするかどうか」とか「1園にするならどこの幼稚園か」とか「いつから1園にするのか」などを諮問されてはいません。

「再編等に関する事項」というのは何か。平成21年という、今から7年も前で子ども子育て支援法も出来ていない時に出された報告に基づいていいのかどうか。その報告にある「複数学級が望ましい」という根拠は何か。複数学級にすることは中学校区に1園の公立幼稚園を残すことより大切なことなのか。再編するにあたっての条件はどうするべきか。現在、文部科学省で話し合われている「幼児教育において育みたい資質・能力」についてなどの観点はどう考えるのか。そもそも高石市の子どもたちを、どのように育てようと考えるのか。20年以上にわたり強い要望のある3歳児保育の導入を試みてから再編を検討すべきではないのか。

このようなことこそが「再編等に関する事項」ではないでしょうか。

また、議事録によると畠中委員長は「私は一応中立でいるつもり」(p.21)と発言していますが、26ページには「私の立場からは行政が出された提案といいますか、3園を1園にするのが大所高所から見て、そういうことが望ましいんじゃないかという意見を、要するに我々が了解するかしないかというところまで来ていると思います」との発言があります。これは中立ではないし、諮問からも大きく逸脱していると思います。

また27ページには「3園を1園にするということはいたし方ないというか、苦渋の選択というか、現実を見る限り、そういう選択をせざるを得ないのかなというふうに私は個人的には思っています。そのことについて、そういうまとめ方をしてよろしいでしょうか。

お声が出ませんので、最終的にはそういう場合は賛否でいくしかないと思いますけれどもね」などと発言しながら、強引に採決にもっていきました。普通「お声が出ません」時は「そういうまとめ方」に賛同を得られていない、と考えると思うのですが。

そして挙手での採決が少数だと見るやいなや「何か丸・バツにしたほうがいいの。もし、何かそういう個人的な意見なので、何か投票という形がよければ、それに変えさせていただきますが。ありますか、準備が。」
◇事務局 用意させていただきます。
◇畠中委員長 3園を1園にすることに賛成の方は、丸か、可で書いてください。そうでない方はバツか、否ですね。回収お願いします。

という展開に。

そして、投票となり開票の立会人は委員長と西川教育総務課長だけ、という中で「委員のみなさんのご了解を頂きました」と発表されて終わり。信じられない決め方でした。

時間は掛りますが、是非議事録を通して読んでみて下さい。そして疑問や感想などありましたら山敷までお寄せ頂くか、直接教育委員会にお伝え下されば、と思います。

 

 

 

 

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