
都合の良いところだけ抜粋!?
昨日は第1回高石市立幼稚園再編等検討委員会の傍聴に行ってきました。酷い会議でした。私の目には「結論ありき」に映りました。
配られた資料には「もう公立幼稚園は1園にするしかない」というようなデータばかりが羅列され、教育委員会事務局からの説明と若干の委員とのやりとりのあと、畠中宗一委員長(関西福祉科学大学教授)が「再編を諮問されたということは何らかの縮小策を考えるべきかと思うが事務局の考えを」と問うと、事務局の小林弘典・子育て支援課課長代理が「事務局の考えは、現状の(公立幼稚園の)人数から考えて、計算上・理論上は1園に再編となる」と答える。
ちょっと待って!結論を急ぎすぎでは?結論ありきなの??・・・まず3歳児保育を実施してみて、それでも人数が集まらなければ統廃合に向けて考えるっていうことが、今までの経緯から考えられる唯一の策だと思うんですが・・・。
高石幼稚園や羽衣幼稚園の廃園を決める根拠にされた平成23年の再編検討委員会からの答申には3中学校区に1園ずつ公立幼稚園3園を残し、この再編とともに預かり保育・3歳児保育の試行実施の導入を、と書かれてました。議事録(←15ページ参照)には保護者委員の「5園のまま3歳児保育を導入して、園児を集めるという方法は導入しないのか?」という発言や、公立幼稚園の園長の委員の「3歳児保育は強いニーズ。3歳児保育を含めて再編を考えて欲しい(25ページ参照)」という発言も残っています。議会でも私から、また他の議員からも「ニーズが高く10年以上前から強い要望もある3歳児保育の実施を!」との意見があったのに結局3歳児保育は実施せず「園児数が少ないから」とさらに2園を廃止し公立を1園にする、というのはどう考えてもおかしい。
今日の会議でも保護者委員の方は「5園を3園にしたときも、幼稚園の保育内容を良くする、と言ったのでは?それが良くならなかったから1園にするのか」との当然の疑問をぶつけておられました。また「仮に1園になったら、バスを導入するとか3歳児保育をするとかは約束してもらえるのか」とも。それに対して木嵜茂巳教育部長は「それは予算を伴うので議会の議決が必要なので直ぐには対応できない」とお答えに。いやいやいや、ちょっと待ってください、部長!
3園を1園にするのも条例の改正が必要で、議会の議決が必要なんですけど。それを勝手に教育委員会事務局が「計算上・理論上は1園になる」とか言うておいて、都合の悪いことは「議会の議決が・・・」って不誠実にもほどがあります。
しかも今回は、たった3回の委員会で全てを決めようとしています。また資料に用いた平成21年の「幼児教育のあり方についての報告書」には、p.5に「公立幼稚園が持っている家庭と地域との関係の中で子どもを教育するという幼児教育の姿は、市民にとって貴重な財産であり、社会資源のひとつとなっている」という重要な一文があるのに、今回抜粋された部分には入っていませんでした。
今日の会議は「丁寧に議論しよう、都合の良い資料も悪い資料も全てを出して議論しよう」という姿勢は全く見受けられませんでした。最後は「もう時間ですから」と「3園を1園にすることに賛成の人?」という多数決で決められてしまいました。充分な議論がなされたとは思えないのに、なぜそこまでして結論を急ぐのか。
私は公民の役割分担は必要だと考えているし、公立だけが良いと思っているわけでもありません。本当のところ、高石市の教育現場には私の子ども達が通学していた頃から今に至るまで強い疑問と不安を感じています。教育委員会の姿勢にも、です。それでも、公立の役割は大きいと考えますし、市として直接子育ての責任を担うという意味において公立の子育て施設は市民の財産だと思っています。今回のような乱暴な議論で切り捨てて良いとは到底思えません。
次回の検討委員会は7月16日(土)午後2時~4時。先着10名は傍聴可能です。一緒に傍聴に行きませんか?
こんばんは。いつも情報発信ありがとうございます。
検討委員会とは名ばかりなのはいつものことですね><
まずは何故公立幼稚園の利用が減少しているのかを検討
する必要があるはずですが、それがなされていないですね。
高石市立幼稚園の良さが統合したり制度が変わっったりして
どんどんなくなっていることやニーズの把握をして要望に応えるための
努力 が足りていないことには目を向けていません。
そもそも、在園児の親にたいして何故効率幼稚園を選んだか、
改善して欲しいことはといった調査がほとんどなされていないんでは?
やる気なさすぎでしょう。
公立の幼稚園が各地区にあって、お母さんたちや先生たちが毎日の
ように顔を合わせるだけでもいいことがたくさんあります。
たった2年でしたが子供達と毎日幼稚園に通ったことで
とても素敵な時間を過ごせましたし、子供も小学校に入っても
すっと付き合える良いお友達ができたました。
もちろん保育内容も大事です。
でも、家から歩いてでも行ける距離というのがとても
いい効果を産んでいることにちゃんと気付いて欲しいです。
お仕事されている方も増えて、なかなか送り迎えも大変ですが
それでも公立を選んできた方はたくさんいらっしゃいます。
その人たちの声をもっときちんと聞いて欲しいと思います。
私立とは違った良さのある公立幼稚園を選択できなくなるのは悲しいことです。
一園にして送迎もバスでとなると公立幼稚園を維持していくメリットは
なにになるのかわかりません。(保育料も高くなったし…。)
三年保育してくれて設備や保育時間外のメニューも
充実している私立がますます選ばれるようになるだけでは?
公立幼稚園を存続させるのは何のためか?
単に「公立幼稚園があります」アピールの為だけならお金の無駄遣いです。
存続させる意味はないと思います。
のぞまま様
仰る通りです。公立幼稚園の利用が減少しているのは、ニーズの高い3歳児保育をしないからです。このことは平成21年の幼児教育のあり方検討委員会でも、平成23年の高石幼稚園・羽衣幼稚園の廃止を決めた委員会でも指摘されていました。羽衣幼稚園を廃止にするときは、保護者委員の方から「こんなに辛く悲しい思いを子どもにも保護者にもさせるのだから、残る3園ではせめて3歳児保育を実施してより良い幼児教育を」と言われたのにそれも守らず、また幼稚園を廃止するなんて、子育てを大事にしている市のすることではありません。
今回の委員会でも保護者委員の方は「子どもと一緒に登園・降園する時間が本当に大切。また、地域の小学校に上がった時に保護者同士のつながりに助けられることが多い。例えば公立幼稚園を1園にしてバスで通園することになったら、その繋がりが断ち切られてしまい、小学校にあがってからのことが本当に心配」とおっしゃておられました。
公立幼稚園、各中学校区に1園ずつ残す、と言っていたのはつい最近です。3園のままで3歳児保育を実施することこそが、高石幼稚園・羽衣幼稚園の廃止で涙を流した子どもたちや保護者たちに少しでも納得して頂ける唯一の方法だと思うのですが。
はじめて書かせて頂きます。
残念で仕方ありません。
私も現在、公立幼稚園に子供を通わせていますが、
公立を選んだ理由は、2年保育で 子供と行き帰りを
過ごす事が出来るから!
小学校へ行っても、幼稚園からのお友達が沢山居てくれるから
です。
私立が増えてきているとは言え、やはり小学校へ上がると、1クラス公立幼稚園卒園の子が多い
というのは、子供達にとっても親にとっても 心強いです。
それが1園になり、たとえ送迎バスが出来たとしても…そこまで
公立に行かせるメリットがナイ気がします。
先生が園児の名前が覚えられない位のマンモス私立とは違った、
公立には公立の良さが 絶対あります‼️
3園のままの存続を願います。
たいよう様
初めてのコメントありがとうございます。
公立幼稚園は子どもとゆったりしっかり寄り添いながら登園・降園できるところに大きな魅力があります。園では他の保護者とも交流ができて、その繋がりで小学校へもスムーズに移行できます。
阪口市長は「子育てするなら高石市」というキャンペーンを始めるそうです。南海難波駅などに大きく広告を出す予算が組まれています。でも、足元の公立幼稚園を保護者や子どもの声を無視して強引に廃園するということは、その広告に反することではないでしょうか。たいよう様が仰るように、園長先生や担任の先生が全員の園児の名前を覚えて声をかけてくれる、という温かい公立幼稚園の良さを大切にして、3園の公立幼稚園を存続させることこそが「子育てのまち」だと思います。