大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

3月議会のこと、など

2016年04月12日

公務ではなく政務・・・

公務ではなく政務・・・

随分時間が経ってしまいましたが3月議会での予算の反対理由などについて少し書いておきたいと思います。長くなります。

今、高石市のウェブサイトのトップには「子育てナンバー1をめざして」とあります。が、3月議会では「幼稚園再編等検討委員会」の設置が議案として出され、必要予算が計上されました。これは、たった3園になってしまった高石市立幼稚園をさらに減らそうとするものです。また子育て世代にニーズ調査も行わず、高石駅前のアプラ高石に「子育てウェルカムステーション」を設置する補正予算2490万円が計上されました。アプラの3階の子どもルームに1170万円の遊具を工事費200万円で設置し、月180万円で見守り員の配置を6か月行う、というものです。内容を質問しても具体的な答えはなく「これから考える」という答弁ばかり。対象年齢や保護者同伴の必要性についても現時点では不明。こんなに予算を使うなら以前から要望も多い「児童館」を幼稚園や公民館を閉鎖した跡地に設置する方がよほど「子育てのまち」に近づくのでは、と提案しましたが、聞き入れられず。さらにニーズの見込めない「保育送迎ステーション」も。(詳細はリンクをご覧下さい)

また南海中央線に設置されている「せせらぎ」には、作られてから今まで合計で約751万円余りの税金が光熱水費として使われてしまいました。現在水は止められています。その理由は「経費節減のため」。つまり行政自らが無駄遣いと認めているのです。にもかかわらず、また283万円余りの光熱水費がせせらぎ用に予算計上されています。市民の間からも「せせらぎは不要」との声が多く聞かれます。

さらに市制50周年ということで、シーサイドフェスティバルに昨年より200万円多い1000万円の補助金を計上しています。しかし、昨年の決算をみると花火に155万円、警備に450万円使ったということ。この花火も市民からの強い要望があったのではなく、ブランド戦略会議の中で出た案のひとつです。その会議には市民の代表は入っていません。

健康クラウド利用料約529万円などその他の点も含め「市民の声を聞こう」という姿勢が全く見られない予算編成には賛成できませんでした。しかも、一方で市長は勝手にマスコミ(日経BP)に「高石駅前の広場にドーム型の屋根を付ける」とか「高架下を利用した駅前温泉やカラオケが楽しめる生涯学習施設を作る」「市内各所に散らばる老朽化した老人福祉センターを駅前に集約するイメージ」などと発表しています。老朽化した老人福祉センターと言っても昨年度には総額7000万円を老人福祉センターにつぎ込んでボイラーの取り換えやトイレの洋式化工事を済ませています。

このことも質問で取り上げましたが、納得できる答弁はありませんでした。

この記事の資料に「資料・高石市」と記述があるので、どこの組織でこのような話が進められているのか、と議会終了後に情報公開請求したところ、「市長が公務ではなく政務で行ったものなので公文書は不存在」という決定がありました(写真参照)。政務なら何を言っても良いのでしょうか。高架下の利用については片線が高架化したら地元との話し合いを始める、と言ってきたのに、これでは既定路線ありきになるのでは?疑問は尽きません。

 

ページのトップへ戻る