大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

市立図書館、運営を民間委託へ…

2015年06月09日

6月議会の議案です

6月議会の議案です

明後日、11日(木)より6月議会が始まります。写真の通り、市長提出議案は7議案あります。議案第3号に「高石市立図書館条例の一部を改正する条例制定について」とありますが、これは「図書館の管理運営業務を指定管理者に行わせる」というものです。

私は昨年11月に図書館に関する講演会に行き、元総務大臣で元鳥取県知事でもある慶應義塾大学教授の片山善博氏のお話を聞きました。

片山氏は一昨年9月のBS朝日の午後のニュースルームで次のように発言されています→「図書館はですね、単に本の貸出だけだと考ええればですね、いろんなやり方はあるんだろうと思いますけど、私なんか自治体の長をやった者からしますと、図書館てのは単に本の貸出だけじゃなくって、図書館を拠点にしていろんな自治体の活動ができるんですね。例えば高齢者のみなさんに対するケアだとか、子どもたちの例えば細かいことを言いますと、歯みがきの指導を図書館でやって、その指導を受けた子供たちが図書館で本を、関連の本を借りて帰るとかですね、いろんな使い方があるんですね。自治体業務そのものなんです。本来ならば。それを外に出すっていうのは、ちょっとやっぱり自治体の経営管理からすると、首をかしげざるを得ないと思います。私はね、やっぱりこんなこと言うと失礼になるかもしれませんけどね、学校はもちろんですけれども、図書館、さっき言った基礎的な施設なんかは、図書館ぐらい自前で経営したらどうですか。図書館も経営できない、であればね、自治体としてちょっとふがいないんじゃないか。もちろん民間にお願いすればよくなる面もあるんですけどね、でも失うものも多いのでやっぱり自前でやったほうがいいなと、私は思ってました。」

それに対するキャスターのコメント→「とかく目に見えるものばかり追求されていく世の中で、図書館の効果というのは見えないものがありますよね。その効果というものをどこまで自治体が考えられるか、そして地域が考えられるか、ということになるかと思います。」

高石市では図書館業務の民間委託については平成18年度からスタートした第3次〝財政健全化″計画に挙げられていました。しかし、今回の阪口市長の施政方針の冒頭には「おかげさまで財政健全化も着実に進み、危機的な状況を脱することができ」とあります。ならばなぜ、今になっての指定管理者導入なのか。片山氏の言う「(高石市としての)自治体業務そのものである図書館を拠点にした様々な活動」の可能性をなぜ放棄してしまうのか。

審議の中でしっかりと確認し、皆様にご報告したいと思います。

 

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