市立図書館、運営を民間委託へ…

6月議会の議案です

6月議会の議案です

明後日、11日(木)より6月議会が始まります。写真の通り、市長提出議案は7議案あります。議案第3号に「高石市立図書館条例の一部を改正する条例制定について」とありますが、これは「図書館の管理運営業務を指定管理者に行わせる」というものです。

私は昨年11月に図書館に関する講演会に行き、元総務大臣で元鳥取県知事でもある慶應義塾大学教授の片山善博氏のお話を聞きました。

片山氏は一昨年9月のBS朝日の午後のニュースルームで次のように発言されています→「図書館はですね、単に本の貸出だけだと考ええればですね、いろんなやり方はあるんだろうと思いますけど、私なんか自治体の長をやった者からしますと、図書館てのは単に本の貸出だけじゃなくって、図書館を拠点にしていろんな自治体の活動ができるんですね。例えば高齢者のみなさんに対するケアだとか、子どもたちの例えば細かいことを言いますと、歯みがきの指導を図書館でやって、その指導を受けた子供たちが図書館で本を、関連の本を借りて帰るとかですね、いろんな使い方があるんですね。自治体業務そのものなんです。本来ならば。それを外に出すっていうのは、ちょっとやっぱり自治体の経営管理からすると、首をかしげざるを得ないと思います。私はね、やっぱりこんなこと言うと失礼になるかもしれませんけどね、学校はもちろんですけれども、図書館、さっき言った基礎的な施設なんかは、図書館ぐらい自前で経営したらどうですか。図書館も経営できない、であればね、自治体としてちょっとふがいないんじゃないか。もちろん民間にお願いすればよくなる面もあるんですけどね、でも失うものも多いのでやっぱり自前でやったほうがいいなと、私は思ってました。」

それに対するキャスターのコメント→「とかく目に見えるものばかり追求されていく世の中で、図書館の効果というのは見えないものがありますよね。その効果というものをどこまで自治体が考えられるか、そして地域が考えられるか、ということになるかと思います。」

高石市では図書館業務の民間委託については平成18年度からスタートした第3次〝財政健全化″計画に挙げられていました。しかし、今回の阪口市長の施政方針の冒頭には「おかげさまで財政健全化も着実に進み、危機的な状況を脱することができ」とあります。ならばなぜ、今になっての指定管理者導入なのか。片山氏の言う「(高石市としての)自治体業務そのものである図書館を拠点にした様々な活動」の可能性をなぜ放棄してしまうのか。

審議の中でしっかりと確認し、皆様にご報告したいと思います。

 

4 Comments to "市立図書館、運営を民間委託へ…"

  1. 池田's Gravatar 池田
    2015年6月12日 - 7:27 AM | Permalink

    「堺市では図書館の民営化はないと思う。

    今の竹山市長は、
    『ポストの数ほど図書館を』と
    図書館の重要性を認識してはるし、

    図書館が民営化された時、
    今のサービスを維持できるのかって
    声があちこちからあがってるし・・・。」

    これは、堺市でながらく
    図書館の民営化反対の活動をされて来られた方が
    少し前に仰ってた言葉です。

    高石市とは
    だいぶ様子が違うなと思って聞いていましたが、

    公立図書館が
    指定管理業者に運営を委託されることで
    私が不安に思うのは

    ①個人情報がどこまで守られるのか。
    これだけ個人情報の漏洩が
    あちこちで起こっている今、

    図書カードが持つ個人の情報・・・
    貸し出し情報から伺える
    (政治的・宗教的)思想、思考、嗜好etc。
    それを誰が管理するのか。
    利用者は自分の情報の提供先を把握できうるのか。

    ②指定管理業者は、
    森を育てる気持ちで木を育てる意識があるのか。

    市民が図書館を育て、
    図書館が市民を育てる。

    (今現在の高石市にその意識があるようには
    思っていませんが)

    本来であれば、
    市と公立図書館(と市民)が1枚岩となるべくところを
    民間委託された図書館で
    その実現ができるのか。
    市民に図書館運営に対しての
    発言権が与えられるのか。

    ③知的拠点としての図書館、
    また教育・文化水準の向上の
    基盤としての図書館づくりを
    目指した時に
    民間委託された図書館にどこまで
    その役割を担えるのか。

    長期展望にたった活動ができるのか。
    赤字運営に耐えうるのか。

    (極論ですが、
    「どうにも立ち行かないので
    今日でやめます。」
    が出来てしまえるのではないか??)

    ④人気のある本、
    また操作したい方向への
    偏った蔵書にならないか。
    (出版社との癒着も考えられる事です。)

    ⑤現在は広域なんとか
    (すみません、正式名を失念しました。
    他市と相互に利用できるアレです。)
    になっているけれど、
    個人情報保護の観点からも
    他市からの理解を得られるのか。

    ◆◇◆◇◆

    利用者としては、
    よりたくさんの本があって
    より多くの冊数を借りられて
    親切な図書館員さんがいてくれて
    開館時間が長くて
    快適な空間である
    ところを求めるので、

    図書館の機能・充実・発展を
    もとめた時に

    現状の高石図書館が
    残念ながら非常にお粗末なものであるので
    民間委託をした方が
    サービスの向上となるのは
    十分に考えうる事ですが、

    (本来であれば
    民間委託が歓迎される事を
    市は恥ずべきだと思います。)

    そこを改善する努力をせず、
    大切な、
    教育・文化の育ち・交流の場を
    そう簡単に市が手放していいものであろうかと考えます。

    とにかく、
    グレーでスピーディーに事が決まるわが市。

    他市の司書の方や
    学校図書館司書の方はもちろんですが、
    有識者と呼ばれる方のみならず、
    いろんな立場の方々の意見を
    よく聞いて
    熟考に熟考を重ねていただきたいと思います。

  2. 池田's Gravatar 池田
    2015年6月12日 - 7:30 AM | Permalink

    (すみません、長くなりますが、
    もう1通意見を送らせていただきます。)

    図書館に限らず、
    民間委託で懸念されることは、

    ①その道での専門知識を持った人材が
    育たないこと。

    いろんな分野で知識を持つ人が多いほど
    それが市の厚みとなり、
    バランス感覚になると思います。
    人材こそ財産だと思います。

    ②現場の声が届かないこと。

    生の市民の声・・・

    問題点であったり
    感動であったりを
    リアルタイムに
    ファイス to フェイスで
    市の人間が
    耳にせず

    市民(保育所であれば、保護者)と
    思いを共有しないところで
    物事が動いていく。

    市民の声の届かない行政になる。

    そこではないかと考えます。
    そこに市としての発展はあるのか
    市民の思いに添った市政を目指すことができるのかと
    疑問に感じます。

    行政はどんな風に舵を取っていくべきなのか。

    人々の生活の様子を、市政にどうフィードバックするのか。

    市民の暮らしの様子・・・
    生の様子、生の現場を
    肌で感じることから始まるのではないでしょうか。

    委託された民間業者(指定管理業者)が、
    自分達の評価に繋がりかねないそれら実態を
    そのまま雇い主である市へ
    上げる事ができるのでしょうか。

    どうして改善の道を選ばず、
    丸投げの道を堂々と選ぶのか。

    あっちもこっちも
    民間委託がどんどん増えていこうとしていますが、
    誰の益が優先されているのでしょう。

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1 Trackback to "市立図書館、運営を民間委託へ…"

  1. on 2015年12月1日 at 11:46 PM