仙台へ…津波の爪あと~泉州水防事務組合視察~

大川小学校です

大川小学校です

10月16日(木)17日(金)に、泉州水防事務組合の視察で仙台へ行きました。泉州水防事務組合、というのは忠岡町・泉大津市・高石市・堺市の3市1町で構成されており、この区域の水災を警戒し、防禦し、およびこれによる被害を軽減するために必要とする事務を処理するために設置されているものです(組合規約第3条より)。

1日目は鳴瀬川・北上川河口部の復興事業について、国土交通省北上川下流河川事務所の方のご説明を受けながら現地を視察しました。北上川では河口から49㎞も上流まで津波が遡上したそうです。堤防は海抜6.2mだったのに津波は7.2m、場所によってはそれ以上で、河口部が位置する東松島市と石巻市の被害は広範囲に及んだということです。野蒜地区では避難所になっていた中学校の体育館まで津波が到達。フロアに避難していた住民が流される、という悲惨な被害もありました。全校児童の7割が津波で亡くなった大川小学校も北上川河口から4キロほど上流にありました。バスの車窓から見ただけですが、写真の通り渡り廊下は落下し、校舎の窓も全て割れ、子ども達を襲った地震・津波の威力を物語っていました。災害に「たら」「れば」は無いとはわかっていても「もし、裏山への避難を決断していたら」「もし、もう少し早く行動していれば」と思わざるを得ませんでした。保護者の方々の無念の思いは想像を絶するものがあります。せめて教訓を活かせるよう高石市でも様々な「想定外」に対する心構えをして、万全の対策を取れるようにと願います。また津波火災により石巻市の門脇小学校は全焼、内陸部の液状化・地盤沈下など様々な被害が発生したそうです。現在は関係住民と140回以上の協議を重ね、災害復旧と共に新しい堤防の整備が進められている、ということでした。

2日目は気仙沼~南三陸町。気仙沼では14.7mの堤防の設置が進められています。反対の声もあった中、湿地の再生や景観への配慮などを盛り込み地元合意を得られたとのことでした。南三陸町では語り部の方のご案内で、女性職員が最後まで避難を呼びかけて亡くなった防災庁舎跡へ。事務組合として献花もしました。こちらも、もし庁舎が3階建ではなく4階建てだったら、と思わずにはいられませんでした。平時には無駄と思えるような防災対策がいざというときには命を救う、しかし「避難所だから大丈夫」「防災庁舎だから大丈夫」という訳でもない、という難しさ。語り部の方の体験からの言葉の重みに圧倒されつつ、臨海工業地帯も抱える高石市であるからこその十分な対策の必要性ついて考えさせられた視察となりました。

 

 

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