大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

高石幼稚園 募集停止に

2011年08月12日

8月10日午前10時より開かれた教育委員会で、高石幼稚園の来年度新規募集が停止になることが決定されてしまいました。 この教育委員会の傍聴に間に合うよう、福島県より東京を経由して夜行バスで帰ってきました。バスの遅れや南海線の運転見合わせにより、傍聴に行けたのは11時前になってしまいましたが、教科書の選定に時間が割かれ、まだ幼稚園については話し合われていませんでした。10時過ぎから13時過ぎまで教科書選定に時間がかかり、そのまま昼食もはさまず、13時15分より高石幼稚園の募集停止についてが議題となりました。そしてたったの20分くらいで、募集停止が決定されてしまったのです。 主な理由は、①園児が少ない②園舎が古い③住宅が密集していて避難しにくいし、小学校からも少し距離がある、などでした。しかし、園児が少ないのは、保護者からの要望の多い3歳児保育や預かり保育を実施していないからだと思われます。園舎が古く、耐震化されていないのは、高石市が今まで放置していたからです。避難に関してや小学校との距離に関しては、普段の幼・小連携も密に行われている現状で、距離の問題ではなく、園児と児童の顔の見える関係を築いておくことで、補うことはできると思います。
提言書

8月2日に40人以上の傍聴者が居る中でまとめられた提言書です。これに基づいて様々な幼児教育に関することが決定されるようです。市役所2階の資料コーナーにおいてありました。

教育委員会の席上でも、1人の教育委員がおっしゃっていましたが、地域の子どもは地域で育てる、というのが理想だと思います。その理想の形を高石市はずっと保ってきていたのに、どんどんその良さが崩されています。 8月号の広報たかいしを見ると人口は6万人を下回っています。子育てに手厚いまちには、人が集まります。高石市は残念ながら、子育てに手厚い、とは言えないまちになってしまいました。今回の募集停止も、急に出てきた話です。地域の3歳児さんは高石幼稚園に来春から通うのをたのしみに、未就園児対象の高石幼稚園での幼児教室に通っていました。それが突然の募集停止になったら、子どもたちの気持ちはどうなるのでしょう。事前に分かっていたら、他園の幼児教室に通わせたのに、というのはお母さんの言葉です。 取石の認定子ども園を設立する際も本当に急に話が進みました。子育てに関するビジョンがなく、行き当たりばったりに対応していると感じます。高石の子どもたちを地域でどのように育てていきたいのか、というところをもう少し大切に考えていただけるよう、そして、もう少し子どもにやさしい高石市になって頂けるよう、訴えていきたいと思います。
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